『青春舞台2019』

かなり前ですが、テレビで録画しておいた、NHKのEテレの『青春舞台2019』を見ました。第65回全国高等学校演劇大会の特集です。

第1回は、12の出場校の紹介とドキュメンタリー。第2回は、最優秀賞を受賞した、神奈川の逗子開成高校演劇部の『ケチャップ・オブ・ザ・デッド』の舞台でした。

私が、内木文英先生の影響で、高校演劇のファンになってから、15年がたちます。2016年は、国立劇場の優秀校東京公演を見にいけたのですが、2017年は、YouTube。2018年と2019年は、テレビでの鑑賞となりました。

まず、12校の紹介では、イギリスの古典劇、デバイジング、歴史上の出来事、ゾンビの出てくる劇と、あいかわらず、日本の高校演劇の幅は広いなと感心しました。

次に、ドキュメンタリーも、よかったです。屋久島高校に、ナビゲーターの女優、松本穂香が訪問するのですが、苦労しながら演劇に取り組む高校生の姿が、印象的でした。

それから、最優秀校の公演は、ゾンビの劇。ホラー映画を製作中の3人の青年が、本物のゾンビと遭遇して繰り広げる、ドタバタ劇なのですが、先が読めず、はらはらしました。

主演のゾンビ役の高校生は、熱演。ゾンビの独白、小道具のケチャップも効果的で、演劇の可能性を感じました。

いつか、お金がはいったら、高校総合文化祭にあわせて、日本各地を旅したいなあと思ったりします。

第70回 NHK紅白歌合戦

かなり前ですが、テレビで、録画しておいた、「第70回 NHK紅白歌合戦」を見ました。1日に30分くらいずつ見ていって、1週間かかりました。

私は、「NHK紅白歌合戦」を、日本で最大のコンサートだと思っています。これだけのアーティストが、これだけのお金をかけたステージで、これだけ熱唱することは、まずありません。

多くの人は、ザッピングをしたり、年越し蕎麦の準備をしながら見るようですが、私は録画をして、きちんと見ます。

今回、「歌がうまいなあ」と思ったのは、Superflyの「フレア」、MISIAの「アイノカタチメドレー」。

印象に残っているのは、椎名林檎の「人生は夢だらけ~お願いガッテン篇~」。椎名は、「よくわからない音楽」というイメージがあったのですが、魅かれる人がいるのもわかりました。

氷川きよしの「紅白限界突破スペシャルメドレー」も、記憶に残っています。演歌歌手という枠を超えて、アイドル、ロック歌手のようでした。

あとは、竹内まりやの「いのちの歌」、AKB48「恋するフォーチュンクッキー~紅白世界選抜SP~」も、よかったなあ。

残念だったのは、AI美空ひばりの「あれから」。(無理がある気がします)。それから、NHK2020ソング 嵐の「カイト」。(米津玄師の作詞作曲ですが、なんとなく憶えづらかったです)。

総合司会の内村光良は、よくやっていました。紅組司会の綾瀬はるかは、ちょっとぎごちなかったですが。

「合唱de歓喜」 演奏会 『第九』

かなり前ですが、昨年の12月22日は、東京・秋川キララホールに、「合唱de歓喜」の演奏会、『第九』を聴きにいきました。

「合唱de歓喜」合唱団は、2012年の結成。小学生から80代までの幅広い年齢層からなる合唱団です。演奏会は、8回目ということ。(高校3年の時のクラスメートと、その息子さんが、この合唱団にはいっています)。

私は、一昨年に続いて、2回目の鑑賞です。今回は、同じく高校3年の時のクラスメートと、聴きにいきました。秋川のコメダ珈琲で、シロノワールとコーヒーの昼食をとり、会場へ。

自由席だったので、開演の30分前にいったのですが、正解でした。よい席が取れました。

第1部は、「崇高なるヘンデル」。(第1部のプログラムは、毎年、変わるそうです)。「シバの女王の到着」「私を泣かせてください」「ハレルヤ」は、どこかで聞き覚えのある曲でした。

第2部は、「ピアノ2台によるリスト版 ベートーヴェン『第九』(合唱付)全楽章」。(スタインウェイ社のフルコンサートピアノが2台あるホールでした)。

今回、聴いていて思ったのは、「指揮者やソリスト、合唱団も大変だが、ピアニストは、もっと大変かもしれない」ということ。休憩なしで、ずっと弾き続けるわけですから。

また今回も、村越大春という芸術監督・指揮者が、ユーモアをまじえて解説もしてくれ、ありがたかったです。(私はもう、ファンです)。

クラスメートは、いつものように、すこしからだを揺らしながら、力強く歌っていました。

息子さんは、「今年で、大学卒業・就職の予定。来年からは、まだどうなるかわからない」ということ。「第2部の参加だけでも、続けられるといいのになあ」と思ったりします。

あたたかい気持ちになる、素敵なクリスマスのイベントでした。(スケジュール帳に、今年の演奏会の予定も書きこみました)。年末に、恒例の行事があるというのは、いいものです。

『スクラム☆ガッシン 準備完了! 第2号計画’』

ちょっと前ですが、7月28日(日)は、招待をいただいて、新宿のこくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(旧名称 全労済ホール) で、劇団風の子の『スクラム☆ガッシン 準備完了! 第2号計画’』を見てきました。

開演30分前に着いたので、まず、地下ギャラリーで、「記念展示 大いなる樹 ~プーク90年の歩み~」を見ました。戦時下での検閲を受けながら、活動範囲を広げ、新宿に現代人形劇の専門劇場をつくった、人形劇団プークは、すごいと思いました。

また、人形劇といっても、糸操り、両手・片手遣い、棒遣いなど、いろいろなやり方があることを、学びました。

次に、劇団風の子。1950年、戦後の東京の焼け野原の中で、子ども会や子ども文庫の活動をしていた多田徹を中心とする若者たちによってはじめられる。

「子どものいるとこどこへでも」を合言葉に、百数十名の劇団員がいくつかの班にわかれ、北海道から沖縄まで、文字どおり子どものいるとこどこへでも出かけていって公演を続けてきたということです。

私は1年前に、『陽気なハンス』を見たことがあります。体育館をうまく使った劇でした。 

今回の劇は、小学4年生の男子4人と女子がひとり、そんな5人の物語。自分たちでつくったひみつ基地がマンション建設のため壊された。くやしくて、皆、走って走って走って、着いたところは橋の下。「新しいひみつ基地をつくるまでは、ここを集まる場所にしよう」

そして、今度の学年お楽しみ会の出し物に、自分たちのやりたいことをやろうと言い出したものの、歌は無理だし、ダンスはもっと無理。「じゃ、劇やらない?」「えー!」と、劇に決まる。

しかし、いろんな困難が押しよせてくる。さあ、5人はこの大きな壁を乗り越えることができるのか、というお話です。

いかにもありそうな設定で、共感しながら、楽しみながら、見ることができました。また、ステージ奥に、音楽担当のDJがいたのには、現代的な演出だなとも思いました。

『つながりのレシピ』

4月10日、招待をいただいて、新宿の紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAで、青年劇場の『つながりのレシピ』(福山啓子・作、関根信一・演出)を見てきました。

青年劇場の公演は、2006年に、スタジオ結で、『博士の愛した数式』を見たことがあります。また2012年に、同じくサザンシアターで、『臨海幻想2011』を見たこともあります。

開演15分前にはいったら、ほぼ満席でした。平日の昼間のせいか、年配の方が多かったです。「青年劇場の長年のファンなのだろうな」と思いながら、席に着きました。

今回の脚本は、山田和夫の『妻が遺した一枚のレシピ』(青志社)を参考に、北海道の「べテルの家」(精神障害者の自助施設。当事者研究で有名)。豊島区の「べてぶくろ」(べテルの家の池袋版)。

そして、「てのはし」(ホームレス支援の団体)、「あさやけベーカリー」(パンを焼いて、夜回りでホームレスに配る)を取材して、書かれたということ。

「定年直後に妻を亡くした孤独なビジネスマンが、妻の遺したレシピをもとにパンを焼く中で、元ホームレスの人たちに出会い、ものの見方が変わっていき、妻の深い思いに触れていく」というストーリーです。

よかったです。精神障害やホームレスや福祉について、きちんと取材がなされていて、説得力がありました。ハッピーエンドなのですが、すべてスムーズに進むわけではないところに、リアリティがありました。

それから、俳優たちは、声が通っていて、プロだなあと思いました。シンプルな照明や音楽も、好感がもてました。

私はふだん、ひとりで研究をしていますが、「たまにはグループで、助けあいながら仕事をするのもいいな」と、思いました。そして、焼きたてのパンが、食べたくなりました。

『クラカチット』

3月20日、招待をいただいて、西武新宿線の武蔵関駅近くにある、ブレヒトの芝居小屋で、東京演劇アンサンブル制作による演劇公演、『クラカチット』を見てきました。「ブレヒトの芝居小屋 最終公演」ということです。

東京演劇アンサンブルの公演は、2年半ほど前に、『ミラー』を見たことがあります。イエスシアター(パレスチナ)との共同制作による公演でした。

そのとき、はじめて「ブレヒトの芝居小屋」(稽古場・劇場)を訪れたのですが、古いポスターや新聞記事が貼られたロビーに、なんとも言えない居心地のよさを感じたことを覚えています。

今回の公演は、チェコを代表する作家、カレル・チャペックが1924年に発表した、SF長編ロマン、『クラカチット』の脚色上演ということ。

開演10分前に劇場にはいったら、中央は、最前列しか空いていなくて、休憩を含めて3時間10分、俳優の汗がわかる席で見ることになりました。

ストーリーは、「プロコプは新型原子爆薬「クラカチット」の製造に成功する。直後、予期せぬ爆発で大怪我を追ったプロコプは、友人トメシュに助けられ、その製造の秘密を明かす。借金まみれのトメシュは、金策のため実家へ戻ると告げて姿を消す」

「そのトメシュを訪ねてひとりの女性がやって来る。自殺をほのめかしていたトメシュを追ってくれと懇願する娘。その一途さにほだされたプロコプは、トメシュを追う旅に出る。それは「クラカチット」をめぐる長い旅の始まりだった」というものです。

予備知識なしで見ました。最初は、原子爆薬をめぐる物語だと思っていたのですが、中盤から、主人公とさまざまな女性との関わり(ヴェールの娘への恋慕、若く溌溂としたアンチとの淡い恋、高慢な王女ヴィレとの愛憎)が、描かれていきます。

「この作品のテーマは、何なのだろう」と、すこし戸惑いながら見ていったのですが、最後に、「爆薬の発明も、異性との愛憎も、基本、人間の欲望からでてきたもの」と、納得しました。

『ミラー』とは、ずいぶん異なる翻訳劇で、劇団の幅の広さを感じました。そして、居心地のよかった劇場に、さよならを言えたことがよかったです。

ウズベキスタンでのアシテジ・アジア会議⑦-観劇

ウズベキスタンでは、4つの演劇公演、1つの人形劇公演を見ました。

ウズベキスタン国立児童青少年演劇劇団によるものが、3つ。ウズベキスタン・ユースシアターによるものが、1つ。ウズベキスタン国立人形劇団によるものが、1つです。

児童青少年演劇劇団の公演は、『いたずら好きの少年』という、実際に起きた話をもとにしたもの。『驚くべき話』という、「ジュウマンジ」というゲームにあわせて、観客の子どもたちに、「災害にあった時に、どうするべきか」を、教えるもの。そして、『アラジンと魔法のランプ』でした。

ユースシアターの公演は、『劇的なステップ』という、観客の子どもたちの参加を得ながら、劇団員のさまざまなトレーニングや演出を紹介し、演劇への招待をするもの。人形劇団の公演は、『マッチ売りの少女』でした。

どれも、それなりのレベルで、バラエティがあり、楽しく見ました。ウズベク語の公演で、1時間30分から2時間座り続けたのは、ちょっと大変でしたが。となりの席で、英語に通訳してくれたボランティアの人は、さらに大変だったと思います。

TYA インクルーシブ・アーツ・フェスティバル 2019③-ワークショップとまとめ

「TYA インクルーシブ・アーツ・フェスティバル 2019~未知なる未来へ:様々な障がいと個性を持ったすべての子どもたちへ〜」では、1つのワークショップと、閉会式にも出ました。

ワークショップは、梶谷真司(東京大学大学院総合文化研究科教授)の『演劇実践者のための哲学対話ワークショップ』に、参加しました。哲学対話の概要が、わかりました。

新しい学びは、刺激になります。「もっと積極的に、講演やシンポジウム、パネルディスカッションやワークショップに、参加すればよかったかな」と、すこし反省しました。

閉会式は、3人の障がいをもつアーティストの公演がありました。よかったです。ただ、ちょっと観客が少なく、もったいないと思いました。

今回のフェスをふり返ると、「とても大事で、そして新しい試みをしている。スタッフも、本当に頑張っている。ただ、それが十分、社会から認知されていないのでは」となります。

1月という開催時期(中学・高校生、大学生は、期末テストのシーズン)、「障がいと舞台芸術」というテーマから、ある程度の予想はできたのですが、とくに平日の公演は、空席がありました。貴重な機会なのに、残念だなあと思いました。

ここからの学びを、2020年のアシテジ世界大会・国際児童青少年舞台芸術フェスティバルに、どう生かしていくか。なかなか難しい課題です。

TYA インクルーシブ・アーツ・フェスティバル 2019②-舞台芸術公演

「TYA インクルーシブ・アーツ・フェスティバル 2019~未知なる未来へ:様々な障がいと個性を持ったすべての子どもたちへ〜」では、11の舞台芸術公演を見ました。

国内作品は、6つ。(障がいを持ったアーティストが出演する作品、2つ。障がいを持った子どもも鑑賞可能な作品、4つ)。

海外作品は、5つ。(障がいを持ったアーティストが出演する作品、3つ。障がいを持った子どもも鑑賞可能な作品、2つ)。

印象に残った作品をふり返ると、簡単でも、ストーリーのあるものが多い気がします。たとえば、company ma×WAWACINEMA(日本)の『小さな家』。台詞のない劇ですが、ミニチュアのセットがかわいく、ストーリーに共感できました。

次に、デフ・パペットシアター・ひとみの『はこ/BOXES じいちゃんのオルゴール』。健常者と聾者による、台詞のない人形劇ですが、日本の3世代の家族の生活の変遷が、うまく描かれていました。

それから、インディペンデンス(スコットランド)の『長靴をはいた四人組』。健常者と障がい者のダンサーによる、台詞のないダンス劇ですが、飽きずに見られました。

ストーリーのないものでは、日本児童・青少年演劇劇団協同組合の『KUUKI』。乳幼児向けの作品ですが、工夫された、いいものでした。

また、Clown YAMA(日本)の『Drops of Wonders』。小ホールロビーでの公演でしたが、観客とのやりとりが面白く、楽しめました。

TYA インクルーシブ・アーツ・フェスティバル 2019①-概要

2019年1月14-20日、東京の国立オリンピック記念青少年総合センターで、TYA Japan 主催の「TYA インクルーシブ・アーツ・フェスティバル 2019~未知なる未来へ:様々な障がいと個性を持ったすべての子どもたちへ〜」が、開催されました。

「TYA」とは「Theatre for Young Audiences」の略で、児童青少年のための舞台芸術を指します。「インクルーシブ」とは、「包み込む」という意味。

障がいの有無や文化や人種、そしてセクシャリティーなどの違いによって分け隔てられることなく、誰しもがアーティストとして、観客として、子どもから大人までが一緒に参加することを目指したフェスティバルでした。

障がいを持ったアーティストが出演する作品から、障がいを持った子どもも鑑賞可能な作品まで、世界そして日本から、アーティストが集まりました。

日本の児童青少年舞台芸術の分野において、このようなテーマを掲げてフェスティバルをおこなうのは初めての試みということです。

私は2月16日から、TYA Japan 会員、アシテジ日本センター理事として、応援にはいりました。仕事は、夜間対応通訳だったで、D棟(宿泊棟)に泊まりこみでした。

ただ、昼間は自由だったので、スタッフ・パス(開演直前、空きがあるときのみ、無料ではいれる)を使って、いろいろな舞台芸術公演を見たり、講座にでたりしました。