『ぼくは川のように話す』

投稿者: | 2025年6月6日

ジョーダン・スコット (著)、シドニー・スミス (イラスト)、原田勝 (翻訳)の絵本、『ぼくは川のように話す』(2021年、偕成社)を、図書館から借りて、読みました。

同じ作家、画家、翻訳書による、『おばあちゃんのにわ』を読んだことがあり、興味をもっていました。

キャッチコピーは、「吃音をもつカナダの詩人、ジョーダン・スコットの実体験をもとにした絵本」。

ストーリーは、「『朝、目をさますといつも、ぼくのまわりはことばの音だらけ。そして、ぼくには、うまくいえない音がある』」

「苦手な音をどもってしまうぼくは、クラスの朝の発表でもまったくしゃべることができなかった。放課後にむかえにきたお父さんは、そんなぼくを静かな川べりにつれていって、ある忘れられない言葉をかけてくれた」というものです。

20分で、読めました。大きな出来事は起こらないストーリーですが、素敵な絵とともに、印象に残ります。「障害をもつことが、特別なことではないんだ」というメッセージが、伝わってきます。

アメリカの幼児向けTV番組、「セサミストリート」で、自閉症や身体障害、HIV陽性のキャラクターがでてきたのも、すごいと思いましたが、このような絵本が商業出版されるも、すごいと思います。

恩師のディヴィッド・ブース先生だったら、どんな感想を言うかな。きっと、称賛すると思います。