子どもと舞台芸術大博覧会④-寂しさを感じた時間

投稿者: | 2022年8月14日

それから、「子どもと舞台芸術大博覧会」での寂しさを感じた時間について、書きます。

私は、「実行委員として、同じビジネスホテルに泊まり、前日準備から最終日まで、ずっと参加していれば、移動や食事をともにする人は、自然と見つかるだろう」と思っていました。実際は、ちがいました。

中心的なスタッフは、朝から晩まで、忙しそうに働いていたし、ボランティアや参加の人たちも、ほぼ全員、友人や仲間と来ていました。

私は、前日準備で、すこし早めにホテルに帰り、初日で、とまどいを感じたこともあり、移動や食事をともにする人を見つける機会を逸しました。自分から積極的に話しかければよかったのでしょうが、断られたときの後味の悪さを考えると、踏みだす勇気が湧きませんでした。

駅前のビジネスホテルから会場までは、徒歩で、往復1時間、かかります。ほとんどの人が、車を持っている人やタクシーに相乗りして、移動していました。私は毎朝、日焼け止めスプレーをかけて、強い日差しのなか、ひたすら歩きました。

食事も、ほとんどひとりで、とりました。「最終日は、全体の打ち上げがあるのかな」と期待していたのですが、コロナのためか、会場での解散。なにか悲しくなり、ホテルでひとりで、ワインとぶどうの夕食をとりました。「私はなんのために、甲府まで来たのだろう」と思いました。