『白い沈黙』

かなり前ですが、テレビで録画しておいた映画、『白い沈黙』(2014年、カナダ、吹き替え)を見ました。

休刊になっている私のメールマガジン、『カナダから学ぶ』の記事に使えるかなあと思い、BSから録画しておいたものです。

監督は、カナダ人のアトム・エゴヤン。彼の作品は、『アララトの聖母』を見たことがあります。

「ある吹雪の日、車の後部座席にいた娘のキャスが忽然と姿を消した。具体的な物的証拠や目撃情報は一切なく、刑事たちから疑惑の目を向けられた父親のマシューは、娘の失踪に取り乱した妻ティナからも猛烈な非難を浴びる」

「それから8年、刑事がネット上でキャスに似た少女の画像を発見し、彼女の生存を仄めかす手がかりが次々と浮上する」というストーリーです。

小児性愛者による、誘拐と監禁の物語なのですが、時系列になっていないので、ストーリーについていくのが大変でした。刑務所での会話とか、マシューの行動とか、不自然なシーンもあります。

ウィキペディアの説明では、「カンヌ公開時の本作に対する批評は極めて厳しいものだった」とあります。なんとなく、頷けます。

唯一、印象に残ったのは、カナダ・オンタリオ州・サドベリーで撮影された、冬の景色でしょうか。

『「獺祭」の挑戦 山奥から世界へ』

弘兼憲史の『「獺祭」の挑戦 山奥から世界へ』(2020年、サンマーク出版)を読みました。ネットで発売を知り、即購入。2時間で、一気読みでした。

著者は、山口県岩国市出身。松下電器産業(現パナソニック)を経て、漫画家へ。サラリーマンとしての経歴を生かし、現代社会に生きるさまざまな大人たちの生活や、葛藤をテーマとした作品を描いているということです。

私は、熱烈なファンというわけではありませんが、『島耕作』のシリーズは、すべて読んでいます。

一方、「獺祭」は、高校の同級生主催の日本酒会で、「獺祭 スパークリング」を飲んだことがあります。最近は、日本酒を飲んでいませんが、興味は持っていました。

この本は、「山口県の山奥から世界へと広がる日本酒「獺祭」。1984年、旭酒造の3代目社長として就任した桜井博志はどのような挑戦を重ね、失敗と挫折を繰り返しながら世界中で愛されるブランドを生み出したのか。その軌跡に漫画家弘兼憲史が挑む!」ということです。

前半は、漫画。後半は、エッセイとなっています。読みやすかったです。「獺祭」を製造する「旭酒造」が、「杜氏を使わない」、「問屋を通さない」、「四季醸造」などの改革を進めてきたことがわかりました。

読んだ翌日、千葉駅構内の酒屋で、「獺祭 純米大吟醸 45」を買ってきました。750mlで、1650円。(本当は、「磨き二割三分」を買いたかったのですが、高価で、手がでませんでした)。

いま、冷やした「獺祭」を飲みながら、書いています。飲みやすくて、美味しいです。幸せな時間です。

DIC川村記念美術館

先週末、伯母の友人と、DIC川村記念美術館にいってきました。おそらく、はじめての訪問です。

DIC川村記念美術館は、千葉県佐倉市にある私立美術館。(千葉駅から四街道駅まで、電車で12分。四街道駅から美術館まで、車で20分でした)。

「印刷インキ、顔料、ポリマー材などの製造・販売を行うDIC株式会社が、運営を行っている。広大な庭園のなかに建つ美術館で、近現代美術のコレクションとしては、日本でも有数の規模をもつ」ということです。

美術館の建物は、里山のような自然とも融合していて、ヨーロッパの古城、北海道池田町のワイン城を思い出しました。

まず、敷地内の景色のいいレストランで、昼食。パスタプレート(手作りのショートパスタのボロネーゼ、千葉県産野菜のサラダ、紅あずまの冷製スープ、自家製パン)、ハートランド・ビール。

次に、美術鑑賞。ルノアール、モネ、ピカソ、レンブラント、カンディンスキー、シャガールらの作品がありました。平日のせいか、予約制のためか、それほど混んでいなくて、ゆっくり見られました。

それから、庭園散策。池に蓮の花が咲いていました。白鳥もいました。ただ、いかんせん、暑かったです。涼しくなってからいくべきでした。ひさしぶりの美術館への訪問でした。

『アシテジ・マガジン』のオンライン版

ちょっと前ですが、国際児童青少年舞台芸術協会(アシテジ)が、年に1回発行している、『アシテジ・マガジン』のオンライン版が、公開されました。英語と日本語の併記です。

日本からは、森田勝也の挨拶にくわえて、森本真也子、福山啓子、私が寄稿しています。私のエッセイの題名は、「児童青少年演劇と政治-私たちは、協同するべきか」です。世界から、多くの興味深い寄稿もあります。日本のデザイナーさんのレイアウトも、素敵です。

私は、日本のアシテジ・マガジンチームの一員として、編集にもあたりました。マガジンは、基本、世界大会や芸術家集会にあわせて、印刷版の配布となるので、オンライン版を出すのは、異例です。

ただ、5月に予定していた、日本でのアシテジ世界大会が、来年3月に延期となり、とりあえず、集まった原稿でオンライン版を出そうということになりました。(ちなみに、原稿の締切は、昨年末でした)。

英語と日本語の併記なので、翻訳の手配をしなくてはなりません。翻訳は、プロの方に頼みましたが、最終的なチェックは、私が責任をもってやりました。(時間がかかり、チームのみなさんには、迷惑をかけました)。

また、世界のアシテジ・マガジンチームの校正は、かなり細かく、句読点や括弧の記号、太字やイタリックや文字の色、写真のキャプションやレイアウトなど、たくさん指摘されて、対応が大変でした。

それでも、形になると、自分の子どもが生まれたようで、うれしいです。いろいろな人に読んでもらいたいなあと思います。

http://www.assitej-international.org/en/2020/07/assitej-2020-magazine/

『児童・青少年演劇ジャーナル げき』(第20号)

かなり前ですが、児童・青少年演劇ジャーナル〈げき〉編集委員会の雑誌、『児童・青少年演劇ジャーナル げき』の第20号(2018年、晩成書房)を、読みました。

巻末の戯曲以外は、すべての記事に目を通しました。あいかわらず、読みごたえがあったし、読んでいて面白かったです。(読み終えるまで、ずいぶん時間がかかってしまいましたが)。

今回の執筆者も、学校の教員から、児童青少年演劇劇団関係者、研究者まで、いろいろな団体の垣根を越えて集まっていて、いいなあと思いました。

まず、田辺慶一と金平純三による報告、「アシテジ・アーティスティックギャザリング2018」は、私も同行したので、思い出をたどるようにして、楽しく読みました。

次に、森田勝也の「文化芸術基本法と学校教育」は、勉強になりました。『アシテジ・マガジン』の原稿の執筆にも、役に立ちました。

それから、大垣花子と吉川由香子のエッセイも、「日本演劇教育連盟」や「こまの会」の歴史と書き手の関わりがわかって、面白かったです。

あと、国際演劇教育研究学会、ベイビーミニシアターの試み、受賞についてなど、さまざまな報告も、興味深く読みました。

私も、(ブログだけでなく)、もっと積極的に原稿を書いて、投稿しないといけないなあと思いました。

アシテジ日本センターの2020年度定期総会

昨日は、代々木の国立オリンピック記念青少年総合センターで、アシテジ(国際児童青少年舞台芸術協会)日本センターの定期総会がありました。

一般社団法人になってから、はじめての総会。私が事務局長になってから、はじめての総会です。

準備は、大変でした。まず、会場の予約。次に、総会資料の準備。それから、資料の印刷・送付・取りまとめ。当日は、ポスターの印刷・掲示、パソコンの接続。自分ひとりでは、とてもできない仕事でした。

総会は、午後2時にはじまりました。おもな議事は、「2019年度 活動報告と決算報告」、「会計監査報告」、「2020年度 活動方針案と予算案」の審議です。

決算報告(「貸借対照表」、「正味財産増減計算書」、「財産目録」など)は、私が十分に理解できているとは言えず、「会場から質問できたら、どうしよう」と思いながら、説明をしました。

さいわい、とくに質問や意見もなく、議案はすべて了承され、総会は1時間ちょっとで終わりました。

午後3時30分から4時30分までは、『「第20回アシテジ世界大会/2020国際子どもと舞台芸術・未来フェスティバル」の進捗状況報告』がありました。ただ、コロナの影響で、報告者が、会場に来れず。ZOOMを用いての報告と話しあいになりました。

オリンピックセンターは、施設が古く、WiFiの電波の弱い部屋があります。WiFi で接続して、ZOOMを起動して、パソコンからプロジェクターに、きちんと映像を送れるか、不安だったのですが、うまくいきました。ありがたいです。

総会は、事務局からの説明がおもで、出席した会員の声を聴くことができなかったので、報告会で意見交換ができたのは、よかったです。「これから、月に2回くらい、ZOOMで勉強会を開催しよう」ということにもなりました。

帰り道で、「あなたの総会での説明は、わかりやすかったよ」、「進行に、宮本さんの人柄がでていましたね」という感想をもらいました。なんとなく、うれしくなりました。

いっしょに総会と報告会の準備と開催にあたってくれたスタッフ、出席してくれた会員のみなさんに、感謝です。

『関ヶ原』

かなり前ですが、テレビで録画しておいた映画、『関ヶ原』(2017年)を見ました。

「日本アカデミー賞を、多数受賞した」と聞いていたのと、岡田准一のファンなので、録画しておいたものです。

(私は、あまり時代劇を見ません。映画で見た時代劇は、『のぼうの城』以来かもしれません)。

「司馬遼太郎の国民的ベストセラー小説を映画化。豊臣家への忠義から立ち上がる石田三成と、天下取りの野望を抱く徳川家康。ふたりの武将が向き合った戦国史上最大の合戦『関ケ原の戦い』を描く」ということです。

主演の岡田准一は、存在感があり、かっこよかったです。ジャニーズ出身ですが、いい年のとりかたをしているなと思います。有村架純も、印象深い演技で、かわいかったです。役所広司は、ちょっとあくが強いかんじでした。

映画全体の評価としては、いまひとつです。登場する大名たちがみな、とても早口で喋っていて、聞きとりづらかったこと。3冊の原作本を、2時間におさめたせいか、ストーリーを追うのが大変だったことが、理由です。

あと、「合戦のシーンは、映画館の大きなスクリーンで見たかったな」と思いました。

『演劇と教育』(第706号)

かなり前ですが、日本演劇教育連盟編集の機関誌、『演劇と教育』の第706号(2018年11+12月号、晩成書房)を、読みました。

特集のテーマは、「表現-子どもが輝くとき 2018全国演劇教育研究集会」。

まず、全劇研の講座というのは、「授業ですぐに役立つもの」と「自分で楽しめるもの」の2つに大別できるのだなと、あらためて思いました。

前者は、「演劇と教育から考える道徳教育」や「英語と遊ぼう」などが当てはまります。後者は、「TAP」や「『大声の音楽』義太夫をやって元気になりましょう!」などが当てはまります。

次に、山崎伊知郎の「げきづくり版『しくじり先生』④-部員の気持ちと顧問の指導」の文章は、経験にもとづいていて、印象に残りました。

それから、釜堀茂の「子どもの心に種をまく 部隊アート工房・げき列車『地域での演劇教育』15年の歩み」も、ライフヒストリーのようで、興味深かったです。

『ランボー ラスト・ブラッド』

昨日は、近くの映画館で、『ランボー ラスト・ブラッド』(2019年、アメリカ)を見てきました。4か月ぶりの映画館での鑑賞です。

梅雨のため、家に籠もることにも飽き、コロナの影響で、旅行にも出られず、気分転換の必要を感じて、いきました。レイトショーで、1400円。

シルヴェスター・スタローン主演の人気アクション映画、『ランボーシリーズ』の第5作目かつ完結編ということです。

私は、『ロッキー』と『ランボー』の映画は、すべて見ています。ある評論家が、「この2つのシリーズには、現代のアメリカが凝縮されている。『アメリカン・ドリーム』と『ベトナム戦争に進んだ愚かさ』だ」と書いていましたが、そのとおりだと思います。

「グリーンベレーの戦闘エリートとして活躍していたジョン・ランボーは、いまだベトナム戦争の悪夢に苛まれていた。ランボーは祖国アメリカへと戻り、故郷のアリゾナの牧場で古い友人のマリア、その孫娘ガブリエラとともに平穏な日々を送っていた」

「しかし、ガブリエラがメキシコの人身売買カルテルに拉致されたことで、ランボーの穏やかだった日常が急転する。娘のように愛していたガブリエラ救出のため、ランボーはグリーンベレーで会得したさまざまなスキルを総動員し、戦闘準備をスタートさせる」というストーリーです。

人身売買という、重いテーマが含まれています。ハッピーエンドでは、ありません。『エクスペンダブルズ』のシリーズのような、わかりやすいアクション映画ではないです。

また、後半の戦闘シーンは、ナイフで鎖骨や心臓を抉り出すといった、グロテスクな描写もあります。

たぶん、人によって、評価が分かれる映画だと思います。私の感想は、「スタローンも、年をとったなあ」、「やっぱり、『ランボー』のシリーズは、第1作がいちばんかな」でした。

『演劇と教育』(第705号)

かなり前ですが、日本演劇教育連盟編集の機関誌、『演劇と教育』の第705号(2018年9+10月号、晩成書房)を、読みました。

特集のテーマは、「笑いの起きる劇っていいね-共感を生む劇づくり」。

田代卓の論考、「笑わせて泣かせる劇づくり-その手段と有効性」は、豊富な実践にもとづいたもので、説得力がありました。

大嶋昭彦の実践、「笑いのある劇-劇づくりの実際」も、『演劇と教育』らしい、実践記録でした。

大学の同級生で、高校時代に演劇部にいた人が、「喜劇こそ、演劇。見終わって悲しくなるような演劇は、見たくない」と言っていたことを、思い出しました。(ちょっと、極端な意見だとは思いますが)。

それから、私は研究関係の雑誌を読むとき、1日に4-6ページずつ読み進めることが多いのですが、(ドリル読書と呼んでいます)、今回は移動の車中で、後半を一気に読みました。

それはそれで、興味深い記事は、それなりに記憶に残るし、いいのかなと思いました。すこし、読書のペースを上げないといけません。