「言語教育研究会」 第56回研究会

投稿者: | 2025年4月16日

かなり前ですが、3月2日(日)は、「言語教育研究会(ケネス・グッドマン原書講読会)」の第56回研究会がありました。千葉大学名誉教授の首藤久義先生を囲んで、Kenneth Goodman の『What’s Whole in Whole Language?』を読んでいく研究会です。

ZOOMでの開催。参加者は、8人。新しい参加者は、いませんでした。

最初に、近況報告。首藤先生は、「あと2か月で、78歳になる。ずっと使ってきたパソコンの調子がよくないので、新しく注文した。いまは、iPadを使っている」ということでした。

次に、テキストの40ページの第3-4段落を読みました。「ホールランゲージの原則・理念とは何か」という見出しです。

「ホールランゲージは、その言葉どおり、基本に戻る試みである。検定教科書、ワークブック、テストは横において、本当のものを読み書くことをとおして、子どもたちを読み書きの学習に招待することに戻るのである」ということでした。

「読み手は、読んでいるときに、意味を立ちあげる(construct meaning)」、「彼らは、テキストを理解する(make sense)ために、これまでの学習や経験を使う」ということです。

私が、「デイヴィッド・ブース先生も、ストーリードラマの目的は、お話のなかの象徴的な問題を解決することによって、普遍的な意味(universal meaning)を見つけることだと言っています」というと、

首藤先生は、「テキストに対するときに、普遍的な意味をもとめるのは、どうかと思う。もっと自由でいたい」といわれて、議論になりました。興味深かったです。

楽しい学びの時間でした。