『ベイビー・ブローカー』

投稿者: | 2022年7月3日

6月30日の夜は、思いたって、近くの映画館で、『ベイビー・ブローカー』(2022年、韓国)を、見てきました。2020年7月の『ランボー ラスト・ブラッド』以来、ほぼ 2年ぶりの映画館での映画の鑑賞です。

家に籠もることにも飽き、コロナの影響で、海外にもいけず、気分転換の必要を感じて、いきました。期限切れの映画館のポイントカードを更新して(2年分、1,000円)、無料鑑賞券を2枚もらい、それを使って見ました。

「是枝裕和監督初の韓国製作及び韓国語作品で、第75回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門正式出品作品。最優秀男優賞(ソン・ガンホ)とエキュメニカル審査員賞の2冠を達成」とのこと。

是枝監督は、『海街diary』という素敵な作品があるし、主演のソン・ガンホは、『タクシー運転手 約束は海を越えて』『パラサイト 半地下の家族』などで、有名です。期待して見ました。

「古びたクリーニング店を営みながらも借金に追われるサンヒョン(ソン・ガンホ)と、〈赤ちゃんポスト〉がある施設で働く児童養護施設出身のドンス(カン・ドンウォン)。ある土砂降りの雨の晩、彼らは若い女ソヨン(イ・ジウン)が〈赤ちゃんポスト〉に預けた赤ん坊をこっそりと連れ去る。彼らの裏稼業は、ベイビー・ブローカーだ」

「しかし、翌日思い直して戻ってきたソヨンが、赤ん坊が居ないことに気づき警察に通報しようとしたため、2人は仕方なく白状する。「赤ちゃんを大切に育ててくれる家族を見つけようとした」という言い訳にあきれるソヨンだが、成り行きから彼らと共に養父母探しの旅に出ることに」

「一方、彼らを検挙するためずっと尾行していた刑事スジン(ぺ・ドゥナ)と後輩のイ刑事(イ・ジュヨン)は、是が非でも現行犯で逮捕しようと、静かに後を追っていくが」というストーリーです。

ロード・ムービーなのですが、先が読めず、どうなるのだろうと思いながら、見ました。家族のようなかんじで心が和むシーンもあるのですが、人身売買というテーマを扱っているし、登場人物はみな複雑な過去を背負っているので、重いかんじもあります。

ラストは、ちょっとわかりにくかったです。(そういえば、是枝監督の『誰も知らない』も、ラストがわかりづらかった記憶があります。観客の想像力に、委ねられているかんじでした)。

ただ、ひさしぶりの映画館は、スクリーンも大きくて、音響もよくて、いいなあと思いました。