テレビで録画しておいた映画、『海街diary』(2015年)を見ました。
私は、原作の漫画を描いた吉田秋生を、とても高く評価しています。大学生の頃、『十三夜荘奇談』、『夢見る頃をすぎても』、『吉祥天女』などを、愛読していました。
映画監督の是枝裕和は、トロント国際映画祭の常連です。トロントで、『誰も知らない』、『ワンダフルライフ』などを、見ました。日本でも、『歩いても 歩いても』、『そして父になる』などを、見ました。
期待してみたのですが、よかったです。父親が死んで、腹違いの妹が、3姉妹のもとにやってくるというストーリー。その4姉妹が、本当の家族になっていくまでを、淡々と描いていきます。
それぞれ性格のちがう姉妹を、うまく演出していたと思います。4姉妹を演じた、綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すず、いずれも好演でした。
梅酒やシラスといった、小道具の使いかたも、うまいと思いました。監督・脚本を手がけた是枝裕和は、もしかしたら現代の小津安二郎になるかもしれないと思います。
私は、小説も漫画も、完結してから読むことが多いのですが、ひさしぶりに吉田秋生の漫画を読みたくなりました。