『Fukushima 50』

ちょっと前ですが、なにかに感動したくて、パソコンの画面で、ストリーミングした映画、『Fukushima 50』(2020年)を見ました。精神科医で作家の樺沢紫苑が、メルマガでほめていて、興味をもっていました。

門田隆将のノンフィクション書籍、『死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発』を原作に、東北地方太平洋沖地震に伴う福島第一原子力発電所事故発生時に、発電所に留まって対応業務に従事した約50名の作業員たち・通称「フクシマ50」の闘いを描くということです。

ハラハラしながら、見ました。ところどころ、感動的でした。主演の佐藤浩市と渡辺謙は、あくは強かったですが、熱演していました。助演では、安田成美が印象的でした。

見終わってから、「作業員らの決死の行動が、まるで戦時中の特攻隊を彷彿させることは疑問」、「事故の原因に『大自然の猛威』以上の重大要素があるのでは?という問いにも答えていない」という批判があることを知りました。そうかもしれません。

ただ、「多くの人間は、追いつめられると、他の人のために、命を懸けて働くのかもしれない」とも思いました。あの日(2011年3月11日)から、約9年がたちます。

『君の膵臓をたべたい』(映画)

かなり前ですが、なにかに感動したくて、涙したくて、テレビで録画しておいた映画、『君の膵臓をたべたい』(2017年)を見ました。

住野よる原作の小説は、読んだことがあります。佳作でした。(ブログにも、感想を書きました)。

「累計250万部突破の大ヒットベストセラー小説が実写映画化」「興行収入34億を超える大ヒット作品」「次世代を担う若手実力派、浜辺美波と北村匠海が共演」「実写映画では、原作にはない12年後の物語を小栗旬、北川景子が熱演」ということです。

ストーリーは、「高校時代のクラスメイト・山内桜良の言葉をきっかけに、母校の教師となった【僕】。彼は教え子と話すうちに、彼女と過ごした数ヶ月を思い出していく。桜良の死から12年。結婚を目前に控えた彼女の親友・恭子もまた、【僕】と同様に、桜良と過ごした日々を思い出していた」というものです。

原作後の物語からはじまっているのは、『世界の中心で、愛を叫ぶ』の映画と同じかたちです。中盤から、ボロボロ泣きました。浜辺美波と北村匠海、よかったです。小栗旬のファンにもなりました。

「小説と映画、どちらがよかったか」と訊かれれば、「小説のほうが、お勧め」となります。ラストも、小説のほうが好きです。ただ、小説と映画は、別物と考えるべきでしょう。

「人間は、近づく死を自覚したあと、いっそう真剣に、輝いて生きることができるのかも」と思いました。

『半沢直樹』(ドラマ)

ちょっと前ですが、テレビドラマ、『半沢直樹』(2020年、全10回)を見ました。

ここ数年、テレビで見たドラマというのは、山田太一脚本の再放送と、『冬のソナタ』くらい。ほぼリアルタイムで見たのは、他に記憶がありません。せっかくなので、ブログに感想を残すことにしました。

前作の『半沢直樹』(2013年、全10回)は、たしか YouTube で見ました。荒い画面で、一気に見たことを覚えています。(平成の30年間に放送されたドラマで、最終回42.2%の視聴率を弾き出し、堂々の1位に輝いたとか。「倍返しだ!」というフレーズは、流行語となりました)。

今回は、その続編。原作は、池井戸潤の「半沢直樹」シリーズで、『ロスジェネの逆襲』と『銀翼のイカロス』。

「今作は、半沢が出向先の東京セントラル証券に赴任するところから、物語が始まります。果たして、半沢直樹は出向先でも次々に発生するトラブルを乗り越え、理不尽な要求を突き付ける相手に『倍返し』出来るのか」というストーリーです。

面白かったです。先が読めず、見ていてはらはらする、でも勧善懲悪のわかりやすい脚本。顔の表情のアップ、ちょっと大袈裟な俳優の話しかたを取りいれた演出。

「現代のスーツ歌舞伎」という評価もあったそうですが、「江戸時代の人は、現代の人がこのドラマを見るように、歌舞伎を見て楽しんでいたのかも」と思いました。

出演者でよかったのは、堺雅人、香川照之、片岡愛之助、上戸彩。柄本明、北大路欣也も、存在感がありました。

このドラマをとおして、銀行というのがすこし身近になって、いろいろ相談に出向くようになりました。不思議な縁です。

ただ、毎週日曜日の夜、カレーハウスCoCo壱番屋で、手仕込とんかつカレー(半熟たまご付き)とビールの夕食をとり、帰宅してから、『半沢直樹』を見るという楽しみがなくなったのが、すこし残念です。

『おじいちゃんの口笛』

9月23日、招待をいただいて、池袋駅近くにある、シアターグリーンで、東京演劇アンサンブル・こどもの劇場(入江洋佑追悼公演)、『おじいちゃんの口笛』を見てきました。私にとって、ほぼ1年ぶりの生の舞台鑑賞です。

東京演劇アンサンブルの公演は、『ミラー』(2016年)、『クラチカット』(2019年)を見たことがあります。「ブレヒトの芝居小屋」(稽古場・劇場)での公演でした。

今回の公演は、スウェーデンの人気作家ウルフ・スタルクの代表作で、毎年クリスマスには、スウェーデンでドラマが放送されているという人気作品ということ。

制作の太田あきらさんいはく、「この作品は、2002年に僕自身が、文化庁の在外研修でスウェーデンに行くきっかけになった作品です。日本とは違う、子どもも大人も、一人の人間の生き方を国が尊重するという国、そんな国から生まれる児童文学や、舞台芸術にあこがれ、短期間ではありますが、ストックホルムとイェーテボリに行きました」ということ。

開演15分前に劇場にはいったら、指定席で、舞台から3列目の席でした。

ストーリーは、「ある日ベッラは、ウルフのおじいちゃんの話を聞いて、自分もおじいちゃんがほしくなってしまった。そこで、おじいちゃんがたくさんいる老人ホームに向かい、そこで、ニルスというおじいちゃんと出会った。『ぼくのおじいちゃんになってくれませんか?』」

「その日から、ニルスとベッラは、おじいちゃんと孫になった。おじいちゃんは孫ができたことを喜び、ベッラも初めて出会うおじいちゃんを探検する。食堂でコーヒーをごちそうになったり、おこづかいをもらったり、とても高級なハンカチを使って凧上げをしたり、そして口笛の吹き方を教えてもらったり」

シンプルなセット、すくない俳優で、淡々と話は進んでいきます。ただ、ひとつひとつの出来事が、心にしみます。ハイライトは、おじいちゃんのための真夜中の誕生日パーティー。

見終わって、私をかわいがってくれた、いまは亡き2人のおじいちゃんに、会いたくなりました。

『ミラー』や『クラチカット』とは、ずいぶん異なる翻訳劇で、劇団の幅の広さを感じました。俳優、演出、小道具、音楽、どれもよかったです。そして、「生の舞台はいいなあ」と思いました。

『白い沈黙』

かなり前ですが、テレビで録画しておいた映画、『白い沈黙』(2014年、カナダ、吹き替え)を見ました。

休刊になっている私のメールマガジン、『カナダから学ぶ』の記事に使えるかなあと思い、BSから録画しておいたものです。

監督は、カナダ人のアトム・エゴヤン。彼の作品は、『アララトの聖母』を見たことがあります。

「ある吹雪の日、車の後部座席にいた娘のキャスが忽然と姿を消した。具体的な物的証拠や目撃情報は一切なく、刑事たちから疑惑の目を向けられた父親のマシューは、娘の失踪に取り乱した妻ティナからも猛烈な非難を浴びる」

「それから8年、刑事がネット上でキャスに似た少女の画像を発見し、彼女の生存を仄めかす手がかりが次々と浮上する」というストーリーです。

小児性愛者による、誘拐と監禁の物語なのですが、時系列になっていないので、ストーリーについていくのが大変でした。刑務所での会話とか、マシューの行動とか、不自然なシーンもあります。

ウィキペディアの説明では、「カンヌ公開時の本作に対する批評は極めて厳しいものだった」とあります。なんとなく、頷けます。

唯一、印象に残ったのは、カナダ・オンタリオ州・サドベリーで撮影された、冬の景色でしょうか。

『関ヶ原』

かなり前ですが、テレビで録画しておいた映画、『関ヶ原』(2017年)を見ました。

「日本アカデミー賞を、多数受賞した」と聞いていたのと、岡田准一のファンなので、録画しておいたものです。

(私は、あまり時代劇を見ません。映画で見た時代劇は、『のぼうの城』以来かもしれません)。

「司馬遼太郎の国民的ベストセラー小説を映画化。豊臣家への忠義から立ち上がる石田三成と、天下取りの野望を抱く徳川家康。ふたりの武将が向き合った戦国史上最大の合戦『関ケ原の戦い』を描く」ということです。

主演の岡田准一は、存在感があり、かっこよかったです。ジャニーズ出身ですが、いい年のとりかたをしているなと思います。有村架純も、印象深い演技で、かわいかったです。役所広司は、ちょっとあくが強いかんじでした。

映画全体の評価としては、いまひとつです。登場する大名たちがみな、とても早口で喋っていて、聞きとりづらかったこと。3冊の原作本を、2時間におさめたせいか、ストーリーを追うのが大変だったことが、理由です。

あと、「合戦のシーンは、映画館の大きなスクリーンで見たかったな」と思いました。

『ランボー ラスト・ブラッド』

昨日は、近くの映画館で、『ランボー ラスト・ブラッド』(2019年、アメリカ)を見てきました。4か月ぶりの映画館での鑑賞です。

梅雨のため、家に籠もることにも飽き、コロナの影響で、旅行にも出られず、気分転換の必要を感じて、いきました。レイトショーで、1400円。

シルヴェスター・スタローン主演の人気アクション映画、『ランボーシリーズ』の第5作目かつ完結編ということです。

私は、『ロッキー』と『ランボー』の映画は、すべて見ています。ある評論家が、「この2つのシリーズには、現代のアメリカが凝縮されている。『アメリカン・ドリーム』と『ベトナム戦争に進んだ愚かさ』だ」と書いていましたが、そのとおりだと思います。

「グリーンベレーの戦闘エリートとして活躍していたジョン・ランボーは、いまだベトナム戦争の悪夢に苛まれていた。ランボーは祖国アメリカへと戻り、故郷のアリゾナの牧場で古い友人のマリア、その孫娘ガブリエラとともに平穏な日々を送っていた」

「しかし、ガブリエラがメキシコの人身売買カルテルに拉致されたことで、ランボーの穏やかだった日常が急転する。娘のように愛していたガブリエラ救出のため、ランボーはグリーンベレーで会得したさまざまなスキルを総動員し、戦闘準備をスタートさせる」というストーリーです。

人身売買という、重いテーマが含まれています。ハッピーエンドでは、ありません。『エクスペンダブルズ』のシリーズのような、わかりやすいアクション映画ではないです。

また、後半の戦闘シーンは、ナイフで鎖骨や心臓を抉り出すといった、グロテスクな描写もあります。

たぶん、人によって、評価が分かれる映画だと思います。私の感想は、「スタローンも、年をとったなあ」、「やっぱり、『ランボー』のシリーズは、第1作がいちばんかな」でした。

『マネー・ショート 華麗なる大逆転』

かなり前ですが、テレビで録画しておいた映画、『マネー・ショート 華麗なる大逆転』(2015年)を見ました。

普段、演劇とか教育とかに関わっていると、ときどき、お金とか経済とか、まったくちがう世界に浸ってみたいと思うことがあります。コロナ・ウイルス騒ぎで、一時、手持ちの株式投資信託が暴落したことも、きっかけでした。

「映画『マネーボール』の原作者であり、アメリカを代表するベストセラー作家・マイケル・ルイスの著書、『世紀の空売り 世界経済の破綻に賭けた男たち』に基づく、世界経済を襲ったリーマンショックの裏側でいち早く経済破綻の危機を予見し、ウォール街を出し抜いた4人のアウトローたちの真実の物語」ということです。

主人公の4人は、直接には絡みません。また、サブプライム・ローンとか、クレジット・デフォルト・スワップとか、金融用語がでてくるので、ちょっと理解が難しい部分があります。

感想としては、ストーリーについていくのが大変だったので、いまひとつかなあというかんじです。

ただ主人公の4人は、それぞれ個性的でした。ブラッド・ピットは、映画『マネーボール』に続き、主演だけでなく、プロデューサーとしても名を連ねたそうです。

あと、ラスベガスの日本食レストラン、NOBUがでてきたのには、ディーラーのお気に入りなのかなと思いました。

『沿線地図』

かなり前ですが、山田太一・脚本のテレビドラマ、『沿線地図』(1979年、全15回)を、見ました。BS12トゥエルビで再放送していたのを録画して、一気に見ました。

山田太一の名前を見つけると、無条件に録画して、見るようにしています。こういう再放送は、ありがたいです。

『岸辺のアルバム』に続き、山田太一が書き下ろす衝撃のホームドラマ。自分の子供が高校を中退し、同棲を始める。そんな出来事に直面した2組の夫婦が、相次ぐ事件を乗り越え「生きる」ということを問いかけるという、ストーリーです。

「青少年の家出とドロップアウト、自分さがしが主題」ということで、期待して見ました。(私も、まだ自分さがしをしているようなかんじなので)。まあまあ、面白かったです。

ただ、見終わって思ったのは、私は高校生の子どもたちより、その両親の視点に立つことが多かったということです。私は家庭を持っていませんが、そういう年齢になったのかもしれません。

出演者でよかったのは、児玉清、岸惠子、河原崎長一郎、笠智衆。(岸惠子は、パリに居住していたのに、このドラマのために、4か月間のスケジュールをとって来日したとか)。真行寺君枝は、いまひとつかなあ。

『万引き家族』

かなり前ですが、テレビで録画しておいた映画、『万引き家族』(2018年)を見ました。

「カンヌ国際映画祭パルムドール<最高賞>受賞。日本アカデミー賞総なめ」ということで、興味を持っていました。

もともと、是枝裕和監督の作品は、好きです。『誰も知らない』は佳作だと思っているし、『海街diary』は大好きな作品です。

「東京の下町に暮らす柴田治とその妻信代は、息子の祥太、信代の妹の亜紀、そして治の母の初枝と同居していた。家族は治と信代の給料に加え、初枝の年金と、治と祥太が親子で手がける万引きで生計を立てていた」というところから、話がはじまります。

家族のひとりひとりが、いろいろな過去を抱えていて、それらがすべて説明されないので、ちょっと理解が難しい部分があります。

また、万引きとか、児童虐待とか、青少年の性風俗とか、貧困とか、社会の暗い部分も、描かれます。ハッピーエンドでもありません。

ただ、家族6人が、海にいってはしゃぐシーンは、印象的でした。「家族って、何だろう」と考えました。そういう意味では、いい作品でした。