『MINAMATA-ミナマタ-』

投稿者: | 2024年2月25日

かなり前ですが、なにもする気がなくなり、アマゾン・プライムで、パソコンの画面で、アメリカの映画、『MINAMATA-ミナマタ―』(2020年)を見ました。

私の知りあいで、「水俣病公式確認50年事業 胎児性水俣病患者・障がい者の想いを伝える創作舞台芸術 『水俣ば生きて』」に取り組んだ人、「もやい直し」(人と人との関係、自然と人との関係がいったん壊れてしまった水俣で、水俣病と正面から向き合い、対話し協働する取り組み)に関わっている人がいて、見たいと思っていました。

また、『ライフ』に掲載された、ユージン・スミスの「入浴する智子と母」という写真は、見たことがあり、強く印象に残っていました。

キャッチコピーは、「ジョニー・デップがキャリアの全てをかけて伝える世界への警告と希望の光。伝説の写真家ユージン・スミスと水俣の実話から生まれた衝撃の感動作」。

ストーリーは、「1971年、ニューヨーク。アメリカを代表する写真家の一人と称えられたユージン・スミスは、今では酒に溺れ荒んだ生活を送っていた。そんな時、アイリーンと名乗る女性から、熊本県水俣市にあるチッソ工場が海に流す有害物質によって苦しむ人々を撮影してほしいと頼まれる。

水銀に冒され歩くことも話すことも出来ない子供たち、激化する抗議運動、それを力で押さえつける工場側。そんな光景に驚きながらも冷静にシャッターを切り続けるユージンだったが、ある事がきっかけで自身も危険な反撃にあう。追い詰められたユージンは、水俣病と共に生きる人々にある提案をし、彼自身の人生と世界を変える写真を撮る-」というものです。

かなり重い話なのですが、見てよかったと思いました。もちろん、映画ですから、誇張や作った部分もあると思います。それを差し引いても、見るべきものかと。ちなみに、共演は、真田広之。音楽は、坂本龍一。

ジョニー・デップは、『カリブの海賊』のシリーズなどで、俳優として成功しているにもかかわらず、外国の社会問題を扱う映画を、主演・プロデュースするあたり、すごいなあと思います。