『スーパーサイズ・ミー: ホーリーチキン !』

投稿者: | 2024年3月31日

3月の週末、睡眠不足で、すこし朦朧とするなか、アマゾン・プライムで、パソコンの画面で、アメリカの映画、『スーパーサイズ・ミー: ホーリーチキン !』(2017年)を見ました。「私の大好きなKFCのフライドチキンがでてくるかも。まあ気軽に見られそうだ」と思い、見はじめました。

『スーパーサイズ・ミー』という映画で、「1日に3食・30日間、ファストフードだけを食べ続けたら人の身体はどうなるか?」を自ら実験・撮影して、話題を集めた、モーガン・スパーロック監督の12年ぶりのドキュメンタリー映画です。

予想では、「籠にいれられて育てられる鶏、機械化された解体工場、KFCのキッチンへの潜入とかあるのかな」と思っていたのですが、自らファストフード店を開くというストーリーでした。その過程で、食品業界(アメリカで鶏肉の流通を占有する5会社、通称「ビッグチキン」)と戦うことになります。

ファストフードでよく使われる、「健康ハロー効果」(言葉を使って商品をより健康に見せる)というのは、はじめて聞きました。たしかに、フレッシュ、ナチュラル、ホームメイド、オーガニック、ホルモン剤不使用、添加剤フリーなどと書いてあったり、グリーンや紙の包装紙、手書きの文字だとヘルシーな気がしてしまいます。

モーガンのお店でも、「フライ(揚げ物)」ではなく、「クリスピー」という言葉を使ったり、鶏肉に塗料で人工の焼き目をつけて、売ったりします。

それから、飲食店の経営は、大変だなあと思いました。最後は、経営者が、金銭面の全責任をとらなくてはなりません。私にはできないなと思いました。

映画としての出来は、いまひとつ。

ちなみに、ネットの記事によると、「モーガンのお店は、3日で閉店」して、「その後、モーガン自身のブログで、大学時代に自身が加害者としてレイプで告発されたこと、他にもセクハラの訴訟があったことなどを告白した」ということです。人生いろいろです。