「言語教育研究会」 第37回研究会

投稿者: | 2022年2月11日

かなり前ですが、昨年12月6日は、「言語教育研究会(ケネス・グッドマン原書講読会)」の第37回研究会がありました。千葉大学名誉教授の首藤久義先生を囲んで、Kenneth Goodman の『What’s Whole in Whole Language?』を読んでいく研究会です。

ZOOM での開催。参加者は10人。新しい参加者は、いませんでした。

最初に、自己紹介と近況報告。首藤先生は、「最近、インターネットで、画像検索することが多い。便利。また、新刊の書き直し中」ということでした。

次に、テキストの32-33ページを読みました。「読み書きの環境」という段落には、「ホール・ランゲージの教室には、本や雑誌、新聞や辞書、標識(学級目標とか、ゴミやトイレなどのピクトグラムなど)や包装物、ラベルやポスターなど、すべての種類の適切な印刷物が、置かれている」とありました。

また、「センターとリソース」という段落には、「ホール・ランゲージの教師は、トピックやテーマ単元に沿った、すべての言語の過程の統合を促す、学習のセンターを好む」と、書かれていました。

カナダのトロントの初等学校を訪問したことを、思い出しました。教室内には、学級文庫のコーナー、パソコンのコーナー、算数のドリルなどをするコーナー、絵を描くコーナーなどが、つくられていました。日本でいうと、児童館のようなかんじです。

質疑応答では、「ビブリオバトルで、生き生きする子どもたちがいた」という、参加者の発言に対して、「ビブリオバトルやディベートなど、負けた人が打ちひしがれる可能性のあるものは、よくないのでは」と、首藤先生。

また、「たとえば句会でも、講師の講評で、納得、学ぶことがあるのでは」という、参加者の質問に対して、首藤先生いはく、「添削と推敲は、ちがう。オーナーシップは、大事。ただ、お願いして、してもらうのは、OK 」

最後は、「この研究会は、参加者が価値を持ち寄り、共有して、高めあっているのが、よいと思う。権威に屈服しない姿勢は、大事」という、首藤先生の言葉で終わりました。

楽しい学びの時間でした。