『60歳からはやりたい放題』

投稿者: | 2025年4月19日

和田秀樹の本、『60歳からはやりたい放題』(2022年、 扶桑社新書)を読みました。

「60代」というキーワードで検索して、見つけた本の1冊です。本田健の本、『60代にしておきたい17のこと』(2013年、大和書房)、郷ひろみの本、『黄金の60代』(2020年、幻冬舎)、弘兼憲史の本、『弘兼流 60歳から、好きに生きてみないか』(2022年、 三笠書房)に続いて、4冊めです。

著者は、1960年、大阪府生まれ。東京大学医学部卒業。精神科医。東京大学医学部附属病院精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神医学校国際フェローを経て、現在、和田秀樹こころと体のクリニック院長。

高齢者専門の精神科医として、30年以上にわたって高齢者医療の現場に携わっている。ベストセラー『80歳の壁』(幻冬舎)、『70歳が老化の分かれ道』(詩想社新書)など、著書多数ということ。

内容は、「食事や嗜好品、お金などを節制して、老後に備える … のではなく、むしろ60代からは「やりたい放題」に生きることこそが、若々しさを保ち、頭の回転も鈍らせないための秘訣」というもの。

1日10分ずつ、読んでいって、1か月ちょっとで、読み終えました。著者はたくさんの本を書いているので、あまり期待していなかったのですが、当たり本でした。高齢者医療に携わった人しかわからないアドバイスが、どんどん出てきます。

いちばん印象的だったのは、「60代くらいから、急に怒り出すという人が増えるのは、前頭葉の委縮によって、感情の抑制ができなくなってしまうから」という知見。ここ数年、怒りっぽくなっているので、「気をつけよう」と思いました。

その他、「小太りの人のほうが長生きする」とか、「食べたいものは、体が欲しているもの」とか、「ひとり暮らしは、認知症が進まない」とか、「ガンは治療しなければ、死ぬ1-2か月前まで、ほとんど症状がでないので、身辺整理ができる」とか、目から鱗でした。

また、「若作りが、老化にストップをかける」とか、「希望した治療をしてくれる病院や医師を探そう」とか、「ケアマネさんと仲良くして、情報収集を」とか、「施設にはいったり、介護士さんを雇うのも、悪くない」とか、「お金はどんどん使ったほうが、幸せになれる」とか、なるほどと思いました。

同世代にお勧めの本です。