『「大暴落」-金融バブル大崩壊と日本破綻のシナリオ』

投稿者: | 2024年9月15日

ジム・ロジャーズ、渡邉美樹による本、『「大暴落」-金融バブル大崩壊と日本破綻のシナリオ』(2024年、プレジデント社)を、読みました。

ジム・ロジャーズは、1942年、米国アラバマ州出身。イエール大学、オックスフォード大学で歴史学を修了。米陸軍従事後、ウォール街で働く。ジョージ・ソロスと国債投資会社クォンタム・ファンドを共同で設立。10年間で4200%の驚異的リターンを実現。37歳で引退後、コロンビア大学で教鞭を執るかたわら世界を旅する。1998年、商品先物市場の指数である「ロジャーズ国際コモディティ指数」を創設。2007年よりシンガポール在住。ウォーレン・バフェット、ジョージ・ソロスと並び、世界三大投資家と称されるということ。

渡邉美樹は、ワタミ株式会社代表取締役会長兼社長CEO。明治大学商学部卒。2024年に創業40周年を迎えるワタミグループの創業者として、外食、宅食、有機農業、再生可能エネルギー事業などを展開し独自の6次産業モデルを構築。2011年、東京都知事選出馬。2013年~2019年、参議院議員を一期6年務めた。郁文館夢学園理事長兼校長として教育者の顔も持ち、政府教育再生会議委員なども歴任。公益法人「School Aid Japan」代表としてアジア3地域で350校を超える学校建設や孤児院を運営するということ。

私は、渡邉美樹のファンです。ニッポン放送の番組、「渡邉美樹 5年後の夢を語ろう!」は、ポータブル・ラジオ・レコーダーで録音して、毎回欠かさず、聴いています。『警鐘』(2019年、アチーブメント)を、読んだこともあります。

この本は、4月には購入していたのですが、酎ハイを飲みながらの読書では、翻訳文が頭にはいってこず、1回、投げ出し。今回は、本棚の整理を兼ねて、一気読みでした。

本の宣伝文では、「少子高齢化が進む日本。打開策を何も講じなければ「日本という国はなくなる」と警鐘を鳴らし続けている世界的投資家のジム・ロジャーズ氏。国民に現状を伝えない日本政府や、膨大な国債を買い続ける日本銀行の政策姿勢から、「このままでは日本は破綻する」と訴え続けている飲食大手・ワタミの創業者であり会長兼社長CEOの渡邉美樹氏。そのふたりが、アメリカや日本をはじめ、世界各国が抱える問題を、歴史的事実、そして投資家と経営者の視点で鋭く読み解く」とあります。

私は、「日本の財政破綻論者」であり、「ハイパーインフレの信者」なので、なるほどと思いながら読みました。

ロジャーズさんは、資産防衛策として、「10%程度の金・銀への投資」を言われていますが、「自分のよくわからない商品には、手を出すな」とも言っています。まあ、いまの私に投資できる資産は、ほぼないので、お金があればの話ですが。

それにしても、日本株と円の暴落を前提に、すくない金融資産の7割を、外貨建てにしている私。最近の円高ドル安は、チャートを落ち着いて見れないです。あと、「財政破綻やインフレは、革命や戦争の火種にもなる」というのは、なんとか避けてほしいなあと思いました。