『警鐘』

投稿者: | 2020年6月21日

かなり前ですが、渡邉美樹の『警鐘』(2019年、アチーブメント)を、読みました。

私は、渡邉美樹のファンです。ニッポン放送の番組、「渡邉美樹 5年後の夢を語ろう!」は、ポータブル・ラジオ・レコーダーで録音して、毎回欠かさず、聴いています。

「ワタミは、ブラック企業」というイメージを抱いていたときもありましたが、ラジオを聞くうちに、考えが変わりました。いまは、すごい経営者だと思っています。

著者は、ワタミ株式会社代表取締役会長兼グループCEO・元参議院議員。ワタミグループ創業者。外食・介護・宅食・農業・環境等の事業を展開し、「独自の6次産業モデル」を構築。日本経団連理事、政府教育再生会議委員、神奈川県教育委員会教育委員、日本相撲協会「ガバナンスの整備に関する独立委員会」委員、観光庁アドバイザーを歴任。

現在、「学校法人郁文館夢学園」理事長、「公益財団法人School Aid Japan」代表理事としてカンボジア・ネパール・バングラデシュでの学校建設(308校)・孤児院運営、「公益財団法人みんなの夢をかなえる会」代表理事として、実践経営塾「渡美塾」や若者の夢の支援、「公益財団法人Save Earth Foundation」代表理事として、限りある自然資源を有効利用し、持続可能な循環型社会づくりにも携わる。

「医療法人盈進会岸和田盈進会病院」元理事長として、病院経営も経験。2011年、行政に経営を持ち込むため東京都知事選に立候補。101万票を獲得。同年6月より、岩手県陸前高田市参与(震災復興支援)に就任。2013年、参議院選挙(全国比例区)において、104,176票を獲得し当選。財政再建と脱原発をはじめ、6年間、経営者の視点で政策提言をつづけ、「外交防衛委員長」も経験するということです。

広い範囲で、すごい数の役職を経験していることがわかります。それも、ラジオを聞く限り、どれも中途半端ではなく、全力で当たっています。

本の宣伝文では、「6年間の議員生活の中で見てきた日本という国の実情は、経営者の目からは信じられないものでした。これからますます変化していく日本経済の中で、会社と社員を守るために、経営者は何をすればいいのか。政界と経済界の双方を知る渡邉氏が、中小企業経営者に伝えます」と書かれています。

2日で読みました。ラジオですでに聞いたことがほとんどでしたが、面白かったです。とくに、政治家としての苦労が、印象的でした。経営者として、当たり前のことを言っているのに、通らないということ。

また私が、「日本財政破綻論者」であり、「消費税20%論者」になったのは、著者の影響が大きいです。もっと活躍してほしい人だなあと思います。