『ドライブ・マイ・カー』

投稿者: | 2023年8月26日

かなり前ですが、なにもする気がなくなり、アマゾン・プライムで、パソコンの画面で、日本の映画、『ドライブ・マイ・カー』(2021年)を見ました。

村上春樹の同名小説、『ドライブ・マイ・カー』の映画化作品です。第74回カンヌ国際映画祭で、日本映画初となる脚本賞を含む計3部門を受賞。第94回アカデミー賞で、作品賞・脚色賞を含む計4部門にノミネートされ、国際長編映画賞を受賞ということで、興味をもっていました。

キャッチコピーは、「妻との記憶が刻まれた車。聴けなかった秘密。辿りつく場所-」。

ストーリーは、「舞台俳優であり演出家の家福(かふく)は、愛する妻の音(おと)と満ち足りた日々を送っていた。しかし、音は秘密を残して、突然この世からいなくなってしまう。

2年後、広島での演劇祭に愛車で向かった家福は、ある過去を抱える寡黙な専属ドライバーのみさきと出会う。悲しみと“打ち明けられることのなかった秘密”に苛まれてきた家福は、みさきと過ごすなかであることに気づかされていく-」というものです。

最初は、夫婦のセックスであったり、車のなかでのリハーサルであったり、外国語の飛びかう舞台であったり、退屈で、よくわかりませんでした。

ただ、話が進むにつれて、現実と舞台が、重層的に展開されていきます。それは、喪失と再生の物語です。重いテーマではありますが、ラストで希望が示されます。

西島秀俊と三浦透子は、いい演技をしていました。佳作だと思います。