『児童・青少年演劇ジャーナル げき』(第24号)

投稿者: | 2023年8月17日

かなり前ですが、児童・青少年演劇ジャーナル〈げき〉編集委員会の雑誌、『児童・青少年演劇ジャーナル げき』の第24号(2022年、晩成書房)を、読みました。

巻末の戯曲以外は、すべての記事に目を通しました。あいかわらず、読みごたえがあったし、読んでいて面白かったです。(読み終えるまで、ずいぶん時間がかかってしまいましたが)。

今回の執筆者も、学校の教員から、児童青少年演劇劇団関係者、鑑賞団体関係者、研究者まで、いろいろな団体の垣根を越えて集まっていて、いいなあと思いました。

まず、ふじたあさやさんの巻頭言、「拝啓文部科学大臣殿」が、印象に残りました。演劇の演出といっしょで、同じ内容の文章でも書きかたを変えると、記憶に残ります。

次に、大森靖枝+山根起己+石川哲次+多田純也による、「公演の再開で生の舞台の良さを改めて確信した!」という座談会。余談ですが、多田さんと大森さんは、私の知るかぎり、毎日フェイスブックに投稿をしています。フリーで活動していることもあるのでしょうが、すごいなあと思います。

それから、NEWSで、私が翻訳をした、世界アシテジ理事会の声明、「ロシアのウクライナ侵略に関して」を、載せていただきました。読みなおして、かたい翻訳だなあと思いました。

あと、ONステージ/児童・青少年演劇評も、書き手と劇団の両方とも、知っている人が多かったです。「自分が、児童青少年演劇の世界に足を踏みいれてから、ずいぶん経つなあ」と、思いにふけりました。

最後に、太田昭さんのクラウンYAMAさんへの追悼文は、胸に響きました。48歳、働き盛りでの逝去は、若すぎます。