すこし前ですが、何もする気が起きず、パソコンで映画、『21世紀の資本』(2019年、フランス・ニュージーランド)を見ました。アマゾン・プライムで、407円でした。
原作は、トマ・ピケティのベストセラー経済書です。書店で手にとったこともありますが、あまりの厚さに、読むことを諦めました。ただ大学の授業で、英字新聞の書評を、教材に使ったことはあり、興味は持っていました。
「全世界300万部、“格差”の真相を暴く今世紀最大のベストセラー経済書「21世紀の資本」まさかの映画化! 原作者のトマ・ピケティが監修から出演までこなし、「いくら働いても金持ちになれないのはなぜか」「格差はなぜ生まれるのか」といった、混迷の今を生きるわたしたちが知らなければならない問題点に明確に答えてくれる」
「原作本は700ページを超える超大作だが、映画は難しい数式など一切使うことなく、「ウォール街」「エリジウム」「ザ・シンプソンズ」などの映画やアニメをふんだんに引用し、時代を彩ったヒット曲をちりばめながら、わずか103分で原作本のエッセンスを五感に叩き込む。まさに唯一無二の“学べる”エンタテインメント!」ということです。
わかりやすかったし、面白かったです。時はフランス革命に遡り、植民地主義、世界大戦、数々のバブル、大恐慌、オイルショック、リーマンショックなど、300年に渡る歴史の中で社会を混沌とさせた出来事と経済の結びつきを紐解いていきます。
「ヨーロッパの貴族支配の時代は、現在と同じく、ごく一部の人が、富を独占していた」ということ。「現在の経済の負のスパイラルから抜け出すには、多国籍企業への課税、相続税の累進化が必要」というのは、なるほどと思いました。