『香川1区』

投稿者: | 2022年7月18日

一昨日(7月16日)は、思いたって、シネマハウス大塚に、『香川1区』(2021年)という映画を、見にいきました。往復の電車賃だけで、1,600円かかりましたが、監督のアフタートークがあるということで、いくことにきめました。

(ちなみに私は、映画とか演劇とか、アフタートークがある場合は、その回を選びます。それによって、理解が深まったり、感想に膨らみがでたりするからです。見たあとも、ネットで他の人の感想を読んだりします。ただ、事前の予習は、あまりしません)。

この映画は、アマゾンのプライムビデオで、『なぜ君は総理大臣になれないのか』(2020年)を見てから、ずっと興味を持っていました。

シネマハウス大塚は、映画も見られる、多目的レンタルスペース。定員は、56人。開演時間ぎりぎりにはいったのですが、前から2列目の中央の席をとれました。

映画は、2021年10月に行われた第49回衆議院議員総選挙の香川県第1区の模様を、主に小川淳也と平井卓也の両陣営、有権者の視点から描いたドキュメンタリーでした。

面白かったです。ある面、勧善懲悪のストーリーを見たようなカタルシスもあるのですが、日本の選挙の実態がわかりました。

大島新監督は、アフタートークで、「2020年に内閣総理大臣に就任した菅義偉はデジタル改革担当大臣を新設し、小川と同じ選挙区の平井卓也を初代大臣に起用した。それをきっかけに、平井と自由民主党の強さの正体を探り、表現する必要があると感じるようになった」と話していました。

また、「前作では小川さんの取材者、記録者だった私自身の立ち位置が大きく変わり、今作では選挙に巻き込まれる『当事者』にもなった」とも話していました。「政治参加型ドキュメンタリー」とも、表現していました。

「これは、小川淳也のPR映画だ」という意見もあるそうです。そういう見方もあるだろうなと思います。ただ私は、この映画を、「日本の選挙の一端を描いたもの」として、見ました。大島監督によれば、「この映画の真の主人公は有権者だ」ということです。

いま、「私は、どう政治と関わるべきなのか」と、自問自答しています。