かなり前ですが、8月20日、横浜市教育会館ホールで、人形劇団ひとみ座による公演、『かわいいサルマ』を見てきました。
人形劇団ひとみ座は、1948年の創設の専門(プロ)劇団です。子どもの観客をおもに想定した、テレビの『ひょっこりひょうたん島』や『ズッコケ時間漂流記』。大人の観客をおもに想定した、『リア王』など、幅広いレパートリーをもっています。私は、2017年、六本木の俳優座劇場で、『イヌの仇討』を見たことがあります。
今回は、劇団AFRICAとのコラボによる新作ということで、ちょっと遠い横浜まで、足を運びました。
ちいさな人形展を見たあと、会場に座っていると、たくさんの小学生くらいの子どもたちが、はいってきました。私の席は、後ろ半分の階段席。舞台から距離はありましたが、子どもたちの視界を塞いでしまう危険がなかったので、安心して見られました。
『かわいいサルマ』は、原作:ニキ・ダリー(南アフリカの絵本作家)。翻訳:さくまゆみこ。脚本:田坂晴男。演出:知念正文(劇団鳥獣戯画)。演奏とダンス:劇団AFRICA(村井宏樹、藤井るみ子、中本将夫)。
劇団AFRICAは、九州を代表するアフリカンアーティストたちが集まった、今年で結成17年目、総勢13名のエンターテインメント集団。劇団編成は、ジェンベなどのアフリカ伝統打楽器からなる楽団と、エネルギッシュなアフリカンダンスを展開する舞踏団からなるということです。
ストーリーは、「サルマはアフリカの女の子。大好きなおばあちゃんにたのまれて町まで買い物に。ところがいつのまにか あやしい犬がついてきました―」というもの。
休憩なしで、1時間10分と聞いていたので、子どもたちの集中力が続くかなあと思っていたのですが、途中、座ったまま参加できる、音楽にあわせてのダンスもあり、飽きませんでした。
人形の表情や衣装、音楽やダンスは、2017年に、南アフリカで開催された、アシテジ世界大会に参加したときのことを思い出しました。とてもいいコラボだったと思います。
ちょっと思ったのは、「どうして犬がサルマの物をとろうとしたのか、説明があってもよかったのでは」ということです。まあ、原作の絵本があるので、脚色は、難しかったのかもしれませんが。
「子どもたちにとっては、素敵な夏の思い出になっただろうなあ」と思いながら、ひとり、コーヒーショップで、リーフレットやチラシを眺めました。