かなり前ですが、6月13日は、「言語教育研究会(ケネス・グッドマン原書講読会)」の第34回研究会がありました。千葉大学名誉教授の首藤久義先生を囲んで、Kenneth Goodman の『What’s Whole in Whole Language?』を読んでいく研究会です。
ZOOM での開催。参加者は6人。新しい参加者は、いませんでした。
最初に、自己紹介と近況報告。首藤先生は、「『国語を楽しく』という、200ページの本を書き終えた。年内には、出版される予定」ということでした。
次に、テキストの31ページの第2段落を読みました。「教育課程の視点」というなかの「選択、所有権、関連」という段落です。いくつか引用すると、
「子どもたちは、彼らが言語をとおしておこなっている事が、それが役に立つ、面白い、楽しいから選択したのだ、と感じる必要がある」「子どもたちは、その活動が、彼ら自身のものであり、学校の仕事や教師を喜ばせるための作業ではないと、感じる必要がある」ということでした。
質疑応答では、「子どもたちの所有権という観点から、彼らの作文への書きこみ、花マルの是非について」、訊いてみました。首藤先生いはく、「マル付けや優劣の記入は、反対。でも、下書きのチェックは、やってもいいのでは」ということでした。
また、「学童保育で、学校の宿題やドリルをしてほしいといわれる」という報告もありました。首藤先生いはく、「宿題は、有害なので、禁止したい。子どもたちがしたいことを邪魔しない、親子の時間が大事では」ということでした。
楽しい学びの時間でした。