『億男』

投稿者: | 2021年10月9日

ちょっと前ですが、川村元気 の『億男』(2014年、 マガジンハウス )を、図書館から借りて、読みました。

本屋大賞ノミネート。文庫にもなって、50万部以上のベストセラー。アマゾンの評価も高く、映画化もされたということで、期待して読みはじめました。

著者は、1979年横浜生まれ。上智大学文学部新聞学科卒。「電車男」などの映画を製作。11年、優れた映画製作者に贈られる「藤本賞」を史上最年少で受賞。12年『世界から猫が消えたなら』で作家デビューということです。

小説の内容は、「宝くじで3億円を当てた図書館司書の一男は、大富豪となった親友・九十九のもとを訪ねる。だがその直後、九十九が3億円と共に失踪。ソクラテス、ドストエフスキー、福沢諭吉、ビル・ゲイツ。数々の偉人たちの言葉をくぐり抜け、一男のお金をめぐる30日間の冒険が始まる」というものです。

3日で、読みました。お金や幸せの価値を追い求めて、旅をしていくという展開は、いいです。ただ、この小説では、旅先で出会う人たちのお金や幸せに対する哲学に、一貫性がなくて、あまり印象に残りませんでした。評価は、高くないです。