アーノルド・ベネット(著)、渡部昇一(訳)の『自分の時間-1日24時間でどう生きるか』(1996年、三笠書房)を、読みました。
「自己啓発書の古典を読もう」と思っていた折、樺沢紫苑が、メールマガジンで、「時間術の古典。まったく古くない」と紹介していて、興味をもちました。今回は、図書館で借りました。
著者は、イギリスの作家。代表作は、20世紀英国小説の最高傑作といわれる、『老婦物語』。『自分の時間』は、彼の著作のなかで、もっとも愛読されたベストセラーとか。
「意欲に満ちた、賢明な1日を過ごすためのヒントを紹介」した本ということです。いまから50年以上前に、出版されています。
2週間(実質3日)で、読み終えました。ただ、あまり学びや気づきはありませんでした。「朝の1時間は、夜の2時間以上の価値がある」とか、「通勤時間をどう生産的に生かすか」など、すでに知っていることが多かったです。
また、「特別な人でない限り、自分の仕事に対してあまり情熱を燃やしていないのが普通である」という前提も、どうかと思いました。
それから、「読者は、〇〇と思うかもしれない。〇〇という人もいるだろう。ただ実際は、〇〇である」といった書きかたも、冗長に感じました。
まとめると、「時間術の本を読んで、時間を無駄に使ってしまった」というかんじです。