前田康裕の『まんがで知る 教師の学び-これからの学校教育を担うために』(2016年、さくら社)を読みました。
東京学芸大学の渡辺貴裕さんが、フェイスブックで紹介していて、興味をもったので、買ってみました。わたしにとって、教育学の漫画は、たぶんはじめてです。面白かったです。
著者は、1962 年、熊本県生まれ。熊本大学教育学部美術科卒業。岐阜大学教育学部大学院教育学研究科修了。公立小中学校教諭、熊本大学教育学部附属小学校教諭、熊本市教育センター指導主事を経て、現在、熊本市立向山小学校教頭。
漫画では、成長したいと願い、学び続けるすべての教師のために、いま求められる資質・能力と必要な知識が、主人公・吉良良介先生の言葉と奮闘する仲間のストーリーをとおして、描かれます。
著者の経験をもとに、書かれているそうです。漫画も、著者によるものだとか。章ごとに、著者による解説の文章もあります。
「省察(自己改善のために、実践家がふり返ること)」、「発達の最近接領域」といった用語を復習し、大学院で習ったなあと思い出しました。また、「レジリエンス(困難から立ち直る力)」などの新しい学びもありました。
また、それぞれの章の終わりに、「絶対読みたいビジネス書」というコラムもあり、ビジネス書や自己啓発書の好きな私は、うれしくなりました。