『演劇と教育』(第684号)

投稿者: | 2016年7月24日

日本演劇教育連盟編集の機関誌、『演劇と教育』の第684号(2016年5月号、晩成書房)を、読みました。特集は、「活躍中! 演劇部のコーチ-演劇部〈外部指導員〉の今」。

外部指導員の実践報告が3編、論考が1篇、載っていました。外部指導員としてのいろいろな苦労や感動、難しさや楽しさが、綴られていました。

外部指導員として、がんばっている人のほとんどは、お金ではなく、そこに生きがいをもっているのだと思います。それはそれで、いいです。

ただ私は、子どもたちの放課後や週末の活動は、学校ではなく、地域社会が受け皿になるべきだと思っています。

それでなくても忙しい日本の教員が、きちんと指導できないスポーツや芸術の課外活動を担当したり、教員資格を持たない外部指導員と協同するというのは、まちがっています。教員がもっと授業の準備などに時間を使えるように、環境を整えるべきです。

これは、イギリスやカナダの学校を、30校以上訪問するなかで、たどり着いた結論です。たぶん、そう簡単には変わらないと思います。

日本でも、教育委員会、児童館や公民館、NPOなどが、子どもたちの放課後や週末の活動の場を、無料にちかいかたちで、提供できるようになることを、強く望みます。