中国でのアシテジ芸術家集会⑧-まとめ

今回の芸術家集会の参加の目的は、2020年の東京でのアシテジ世界大会に向けて、いろいろ学びたいということでした。いくつか学んだことを、まとめておきます。

まず、劇場や行事の開催される場所へいくための、英語の案内を記した地図の用意はしなければ、と思いました。今回は、中国側にその用意がなく、いきたい場所にたどり着くまでが、大変でした。

次に、観劇のパッケージの数は少なめに、同じ公演の鑑賞券をいれるべき、と思いました。今回は、前半参加者用のパッケージ2つ、後半参加用者のパッケージ2つ、全日程参加者用のパッケージがひとつでした。

それぞれ、公演の鑑賞券がいくつかちがっていて、日本からの同行者といっしょに劇場に向かったり、観劇後に待ちあわせたりすることが、困難でした。チケットのキャンセルや日時の変更もできず、残念でした。

それから、英語のできるボランティアの手配は必須、と思いました。今回は、劇場などで、ボランティアに英語が通じず、難儀しました。

あと、劇場や行事の開催される場所は、あちこち分散するべきではない、と思いました。たどり着くまでが、大変です。代々木のオリンピックセンターは、なんだかんだいって、劇場も会議室も宿泊棟もあり、便利だと思います。

さらに、参加者用の1日観光ツアーは組むべきだ、と思いました。今回、参加者の多くは、万里の長城のツアーに参加したようです。それならば、1日、フリーの日を用意して、主催者が格安のバスツアーを組むべきでした。

来年9月のアシテジ芸術家集会は、ノルウェーのクリスティアンサンドで開催されます。いけるかな。

中国でのアシテジ芸術家集会⑦-その他

帰国後、「北京の大気汚染は、どうでしたか」と、よく訊かれました。私の知る範囲では、そうひどくありません。マスクをしている人も少なかったし、スモッグで先が見えないということもありませんでした。

次に、「自転車の交通渋滞は、どうでしたか」と、よく訊かれました。15年前は、自転車の渋滞がありましたが、いまはありません。自転車よりも、自動車とスクーターとバイクの渋滞がありました。

北京では、「信号は守るべきものではなく、参考にするべきもの」と解釈されているようで、赤信号でも、空いていればはいってきます。慣れるまで、ちょっと怖かったです。

それから、「王府井の屋台街で、サソリやムカデの串焼きを、食べましたか」とも、訊かれましたが、挑戦しませんでした。屋台街にはいったのですが、昼間でも、日本の縁日のような混雑で、写真を撮ることもできませんでした。

あと、「グーグルやフェイスブックは、使えましたか」とも、訊かれました。使えませんでした。劇場やレストランの情報を検索できないのは、不便でした。同行者のひとりは、スマホの地図機能を使い、ショートメールで連絡をとっていて、便利だなあと思いました。

さらに、ホテルですが、南京大飯店というところに泊まりました。4つ星ですが、日本のビジネスホテルのようでした。せまくて、窓がありません。

ただ、王府井の繁華街まで歩いて5分、バイキングの朝食付き、インターネット無料、コンビニまで歩いて3分、大きな冷蔵庫ありで、1泊6500円ですから、文句は言えません。

フロントのスタッフが、英語を話せなかったのは、驚きでしたが、5つ星のペニンシュラホテルでも、英語はあまり通じませんでしたから、北京では仕方がないのでしょう。

中国でのアシテジ芸術家集会⑥-食事

北京での朝食は、ホテル(南京大飯店)のバイキング(中華と洋食)でした。中華では、揚げたての春巻と油条(中華風揚げパン)が、おいしかったです。薄いお粥に、醤油味のピータンもあうと思いました。

昼食は、コンビニのパンとか、中華そばを食べることが多かったです。中華そばは、博多ラーメンのような、ストレートの細麺が、ほとんどでした。

夕食は、いろいろ調べて、予約をしていきました。まず、東来順の羊肉しゃぶしゃぶ。肉に臭みはなく、胡麻だれは美味でした。個室も、落ちつけました。

羊肉ということでいえば、烤肉季という、羊肉の焼肉店にもいきました。パクチーのはいった鉄鍋焼肉は、焼餅にはさんで食べると、いくらでも食べられそうでした。

金鼎軒という、点心のお店にもいきました。手作りの海老餃子は、プリプリで、これまで食べたなかで、ベストかもしれません。雲吞麺も、おいしかったです。

餃子ということでいえば、ホテルに近い顺一府饺子馆にもいきました。海鮮入り茹で餃子、豚肉と韮入り焼き餃子などを、食べました。「小で10個、並で15個」で、食べきれるかと思いましたが、大丈夫でした。

ホテルに近いということでいえば、四川料理の旺池川菜にもいきました。人気の唐辛子入りの熱い油をかけた白身の魚は、はじめて食べました。

最後は、北京ダック。北京大董烤鴨店にいきました。北京ダックはきれいに切られていて、甜面醤をつけて、葱といっしょに、薄皮で巻いて食べると、美味でした。ただ、残った鴨肉での肉野菜炒めなども期待していたので、それがなくちょっと物足りない気もしました。

中国でのアシテジ芸術家集会⑤-観光

北京にいくのは、2回目です。前回は、15年くらい前。1人旅で、上海とともに回りました。

どこを観光したか、よく憶えていないのですが、ミニバスで、万里の長城(八達嶺長城)にはいきました。混んでいて、階段の上り下りが辛かったのを、記憶しています。

今回は、第7日目に、北京に詳しい同行者について、故宮(旧紫禁城)を回りました。明や清の時代の皇帝と皇后が、暮らしたところです。

1日に8万人の入場制限があるということで、朝早くいきました。まず、中国人のツアー客の多さに驚きました。次に、その広さに驚きました。おもな建物と宝物館を回ったのですが、3時間かかりました。

故宮のあとは、景山公園へ。山の上からの故宮の眺めは、よかったです。それから、北海公園へ。遊覧船の浮かぶ湖は、歩いていて、落ち着きました。

第8日目の午前中は、1人で、天安門広場を回りました。ここも広かったです。この広場が若者で埋まった天安門事件に、思いをはせました。毛主席紀念堂にもいこうとしたら、午前11時で閉館でした。

迷ったのですが、万里の長城にはいきませんでした。八達嶺長城ほど混んでいない、慕田峪長城の日本語バスツアーに、参加することも考えたのですが、買物をすることにしました。

(でも、この先、北京にいくことはないだろうと考えると、いったほうがよかったかなとも思っています)。

お土産は、友人に、ジャスミン茶、花芸茶(お湯を注ぐと、花が開く)。自分用に、Tシャツを買いました。

中国でのアシテジ芸術家集会④-観劇

今回のアシテジの芸術家集会は、第8回中国児童演劇フェスティバルといっしょに、開催されました。

私の購入したパッケージには、12枚の公演のチケットが、含まれていました。ただ、シンポジウムや会議やワークショップと重なっていたりして、実際に見たのは、7つです。(それでも、これまでの私からすると、よく見たほうです)。

全体の印象は、「幕の内弁当のようだなあ」というものでした。中国の劇団によるもの、海外の劇団によるもの。子どもがでるもの、大学生がでるもの、プロの俳優がでるもの。シンプルなセットによるもの、大規模なセットや映像を使ったもの。

中国のことわざや有名な話(たとえば、『西遊記』)を演じたもの、西洋のオリジナル・ミュージカルや有名な話(たとえば、『ノートルダムの背むし男』)を演じたもの。

よくいうと、バランスがとれているのですが、フェスティバルのテーマが伝わってくるような選定ではありませんでした。前衛的な公演もありませんでした。

いちばん印象に残っているのは、西安子ども劇団の『おばあちゃんとの24か月』です。6歳の子どもが、都会の親元を離れ、田舎の祖母と暮らすなかで、成長していく話。シンプルなセットでしたが、心温まる公演でした。

2番目に印象に残っているのは、中国国立児童青少年劇団の『東シナ海の人魚』です。人魚伝説の中国版でしょうか。こちらは、空中飛行、せり上がり回転する舞台、特殊映像などを、駆使した公演でした。(日本の劇団四季から、助言をもらったそうです)。

他の参加者から、「少ない観客を対象にした、社会問題(いじめ、貧困、差別など)を扱った、公演がない」という感想も、聞きました。

「中国では、検閲がある。また、政府から助成金をもらっているので、彼らが喜ぶような、大劇場での有名な話の公演になることが多い」ということでした。

中国でのアシテジ芸術家集会③-集会のプログラム

芸術家集会のプログラムは、開会式、芸術家の出会い、シンポジウム、会議、ワークショップ、小旅行、閉会式、カクテルパーティなどが、組まれていました。

芸術家の出会いは、第3-5日目の午前中に、開催されました。ただ、会場へのバスがでるのは、午前7時50分。初日、いきなり寝坊しました。

さらには、偽札の関係で、銀行にいったりしなくてはならず、過去の芸術家の出会いのよくない印象(そのときは、テーマにそって、ただ話しあうだけでした)もあり、結局、1度も顔を出しませんでした。

ただ、参加した人によると、中国の人を含めて、100人くらい集まり、話しあいの他にも、いろいろなプレゼンテーションがあったそうです。考えてみれば、このプログラムが、芸術家集会の中心です。「朝食を抜いても、参加するべきだった」と、あとで後悔しました。

シンポジウムは、「児童青少年演劇から見た、東洋と西洋の文化の影響」を、聴きました。アシテジ日本センター会長のふじたあさやさん、中国センター会長の尹さん、ドイツとデンマークの代表が登壇し、興味深い対話がありました。

また、アジア会議にも参加しました。今後のアジアのアシテジの展開として、ネクストジェネレーション・プログラム(青年の交流)、地域ワークショップなどの可能性が、話しあわれました。

私は、今年2月に東京で開催したアジア会議について報告して、自分の意見を述べました。参加した意味はあったと思います。

ワークショップは、包括的芸術のグループ主催のものに参加しました。カナダの中等学校の演劇の授業みたいで、新しい学びはありませんでした。

それから、ドイツとデンマークのアシテジセンター主催による、北京の再開発地区(工場を芸術のセンターに変えた)への小旅行にも、参加しました。たいしたことはなく、観劇をするべきでした。

開会式と閉会式にもでました。「演説は、短いほうがいい」という感想をもちました。カクテルパーティでは、「お酒は冷して、おつまみは多めに用意するべき」と思いました。

中国でのアシテジ芸術家集会②-トラブルからのはじまり

1年3か月ぶりの海外渡航です。そして、北京では、日用品の買物、洗濯はしたくなかったので、出発前日は、ほぼ徹夜のパッキングとなりました。

それでも、リムジンバスに乗って、1時間ちょっとで、羽田空港へ。北京への飛行時間は、ほぼ3時間。全日空の座席は、プレミアム・エコノミーで、快適でした。

そして、北京空港のタクシー乗り場へ。フロアにブースがあったので、「南京大飯店まで、大人1人、タクシーを利用したい」と告げました。

すると、「6000円。契約書を作ったから、サインして」ということ。「どうしてタクシーに乗るのに、サインが必要なのだろう」とも思ったのですが、「空港のフロアにあるブースだから、大丈夫だろう」と、サインしました。

結果、乗せられたのは、6人乗りのミニバン。契約をしたのは、ミニバスの予約会社でした。あとでガイドブックを読むと、「北京空港から町の中心までは、タクシーで、2000円が目安」ということ。4000円、損したことになります。

タクシーのトラブルは、翌日も続きます。ホテルで出会った参加者に、待ちあわせの約束をすっぽかされ、ちょっと離れた国立舞台芸術センターにいくのに、1人でタクシーに乗りました。到着時のメーターは、800円。

運転手に、2000円札をさしだすと、いろいろ触ったあと、「これは、偽札だから、受けとれない。ちがう紙幣を渡せ」ということ。ちがう2000円札を渡すと、「これも、偽札。ちがう紙幣を渡せ」ということ。そのようなやりとりを、4回くらいしました。

その日の夜、コンビニで買物をしようとして、私の財布のなかに、2000円の偽札が4枚、あることがわかりました。どうもタクシーの運転手が、触ってチェックするふりをして、偽札と交換していたようです。8000円の被害。

あとで、ガイドブックを読むと、「空港ロビーや王府井(北京の繁華街)では、悪質なタクシーがいるので、注意」ということ。私が、北京のタクシー恐怖症になったのは、言うまでもありません。中国の滞在は、トラブルからはじまりました。

中国でのアシテジ芸術家集会①-目的

8月17-25日、アシテジ芸術家集会に参加するため、中国の北京にいってきました。

アシテジ(国際児童青少年舞台芸術協会)は、「児童青少年演劇の芸術水準の向上のために、個人・専門劇団・演劇団体を結集することにより、児童青少年の豊かな成長を目指す」ことを目的とした、国際組織です。

3年に1回、会議と国際児童青少年舞台芸術フェスティバルを中心とした、世界大会を開催します。世界大会と世界大会のあいだは、1年ごとに、会員の交流と対話、フェスティバルでの観劇を中心とした、芸術家集会を開催します。

私は、アシテジ日本センターの理事をしています。今回は、2020年の東京でのアシテジ世界大会に向けて、いろいろ学べればと思い、参加を決めました。日本と近い関係にある、中国での芸術家集会を応援したかったというのもあります。

さいわい、大学は夏期研修期間でした。ただ日本では、舞台芸術フェスティバルのシーズンでもあり、また英語での参加登録が難しかったこともあり、日本からの参加者は、8人ほどでした。

今回は、日本からツアーを組まなかったので、かなり気楽でした。いつもとはちがい、観劇をする余裕もありました。(ただ、夕食ツアーの企画などに奔走したのは、私の性格なのかもしれません)。

9日間の滞在では、いろいろありました。それらについて、数回に分けて、報告をします。

箱根旅行④-伊東園ホテル箱根湯本

今回泊まったところは、伊東園ホテル箱根湯本でした。最初に結論を書いてしまうと、料金相応の残念なホテルでした。

箱根湯本駅から、バスで10分。2つある、温泉のお風呂は、まあまあ。手足を、思いっきり伸ばせます。また、早朝にはいる展望露天風呂は、気持ちよかったです。

ただ、まず部屋がせまくて、古くて、きれいではない。無線LANもない。製氷機も、夜間は使用禁止。ちいさな机とパイプ椅子では、読書をする気もおきません。

次に、バイキングの食事。夕食は、指定席ということで、案内されたのは、入口にいちばん近い、給仕の人が集まる場所の前。

落ち着けなかったので、2日目は、「もうすこし奥の静かな場所にしてください」と注文したら、スタッフ控室前の隔離されたテーブルに案内されました。もうすこし、ひとり客に配慮がほしいと思います。

食事も、品数はありましたが、お刺身は生温かく、天婦羅はパサパサでした。小鍋も、着席と同時に火をつけるので、前菜を食べ終える頃には、冷めてしまっています。松茸ご飯も、松茸の存在が見つけられないものでした。

昨年の冬に泊まった、知床第一ホテルも、バイキング形式の温泉ホテルでしたが、施設とサービスは雲泥の差です。ホテルは、ケチってはいけないなあと、しみじみ思いました。

箱根旅行③-大涌谷と遊覧船と寄木会館

箱根旅行の第3日目。天気予報は、曇りときどき晴れ。いろいろ調べて、急いで出る必要を感じなかったので、午前11時まで、ホテルのフロント前のパソコンで、メールチェック。

次に、バスで、箱根湯本駅。電車で、強羅駅。ケーブルカーで、早雲山駅。ロープウェイで、大涌谷駅へ。大涌谷では、くろたまご館とか、散策しました。

遅い昼食は、くろたまごにビールを考えていたのですが、「くろたまごは、5個セット。ばら売りはしない」と聞き、諦めました。かわりに、駅食堂で、大涌谷特製カツカレーとビール。カレーは、わりと美味しかったです。

それから、ロープウェイで、桃源台港駅へ。箱根海賊船(遊覧船)に乗りこみました。船から見る富士山を期待していたのですが、雲に隠れて見えず。ちょっと残念でした。

そのあと、ちょっと時間が余ったので、バスで、旗宿というところで途中下車。寄木会館や工芸館を見て回りました。

寄木会館では、20分ほどのビデオを見て、土産店の説明ではよくわからなかった、寄木細工について、理解を深めることができました。箱根発祥、根気のいる、手のこんだ伝統工芸です。私には、できません。

夕方は、箱根湯本駅前の商店街で、お土産の揚げ蒲鉾を買いました。帰りのロマンスカーは、最後尾の展望車。なにか、後ろ向きのジェットコースターに乗っているようでした。