『電車の窓に映った自分が死んだ父に見えた日、スキンケアはじめました。』

投稿者: | 2024年2月18日

伊藤聡の『電車の窓に映った自分が死んだ父に見えた日、スキンケアはじめました。』(2023年、平凡社)を、読みました。朝日新聞のネットの記事で紹介されていて、興味を持ちました。図書館から借りてきて、2日で読み終えました。

著者は、1971年生まれ。会社員兼ライター。映画や海外文学をおもな題材に、いろいろなところに寄稿。著書に、『生きる技術は名作に学べ』(ソフトバンク新書)。雑誌『Pen』で、スキンケアと美容をテーマにした「グルーミング研究所」を連載中ということです。

まず、題名が胸に、突き刺さります。次に、ライターのせいか、文章が読みやすいです。映画の引用などもあり、読んでいて楽しかったです。それから、中年男性のスキンケアの模索が、とても共感できました。あと、紹介されているスキンケア用品や雑誌が、ほぼすべて日本製なのも、ありがたかったです。

私が40代の頃、手の甲にできた老人性のシミ、顔の頬のニキビ跡にできたシミに、ショックをうけて、ネットのコスメのサイトを彷徨ったり、ドラッグストアに駆けこんだりしたことを、思い出しました。

半分泣きながら、化粧品のコーナーを見ましたが、種類が多く、値段もまちまち。どれが定番か、わからず。とりあえず、小林製薬の「薬用 ケシミンクリーム」を買ってきましたが、1か月塗っても、なんの効果もなし。

周囲に相談できる人もいず、仕方なく、美容に関連する本を、片っ端から読みはじめました。そこで行き着いたのが、花王の「ビオレ うるおいジェリー しっとり」でした。「化粧水」「乳液」「美容液」「パック」のオールインワン。安い料金で、簡単に、安心感をもって使えるのが、魅力でした。お風呂あがりに塗ると、翌朝、肌がもちもちします。

また、サプリとして、明治の「アミノコラーゲン プレミアム」を、毎朝、ブルーベリー・ヨーグルトにいれて、摂るようになりました。低分子フィッシュコラーゲン、セラミド、ヒアルロン酸、コエンザイムQ10、グルコサミン、アミノ酸(アルギニン)、ビタミンCが、はいっています。これも、安い料金で、簡単に、安心感をもって摂れるので、選びました。どの成分が効いているのかわかりませんが、手の甲のシミは、目立たなくなりました。

本を読み終わってから、書店に、小学館の『美的』という雑誌を見にいったのですが、(図書館にはなかったので)、さすがに花柄のポーチの付録の付いた冊子を、レジに持っていく勇気はありませんでした。しばらくは、この本で紹介されていた美容家(神崎恵、石井美保)の著作を、読んでみようと思います。