『福田村事件』

投稿者: | 2023年10月29日

昨日は、重荷だった仕事をひとつ終えたので、気分転換に、映画を見ることにしました。迷ったのですが、フェイスブックで話題になっていて、テレビでは放映されないだろうと思われる、『福田村事件』を見ることにしました。

映画館にいくのは、おそらく、7月9日に、『THE FIRST SLAM DUNK』を見にいって以来です。自転車で15分の千葉劇場という映画館。公開からほぼ2か月がたち、夜遅い回だったせいか、観客は5人ほどでした。

福田村事件は、1923年(大正12年)9月6日、関東大震災後の混乱および流言蜚語が生み出した社会不安の中で、香川県からの薬の行商団15名が千葉県東葛飾郡福田村(現在の野田市)三ツ堀で地元の福田村および田中村(現柏市)それぞれの自警団に暴行され、9名が殺害された事件ということです。

映画は、ほぼ史実にそって、淡々と描かれていきます。主人公のひとり、田中麗奈は、難しい役をよくこなしていました。(ずいぶん昔、ラジオのニッポン放送のチャリティ・ミュージックソンのボランティアをしていたときのメイン・パーソナリティが、田中麗奈でした)。

永山瑛太、東出昌大、水道橋博士も、よい演技をしていたと思います。

「行き交う情報に惑わされ、生存への不安や恐怖に煽られたとき、集団心理は加速し、群衆は暴走する」。重いテーマを扱っていて、見終わって、気持ちが晴れるような映画ではないのですが、考えさせられる映画でした。

公開は、関東大震災からちょうど100年の9月1日ということ。このような映画が作られ、公開できる、表現の自由が保障されている国に生きていることを、ありがたく思います。そして、過去をただ忘れることなく、検証・継承していく映画人に敬意を表します。