『最高の空港の歩き方』

投稿者: | 2022年3月12日

齊藤成人の『最高の空港の歩き方』(2017年、ポプラ社)を、読みました。自宅に籠もることにも飽きて、旅行にでたいのだけれど、コロナで出られない。そんななか、アマゾンのお勧めで出てきて、図書館から借りてきました。

齊藤成人は、1973年生まれ。北海道出身。日本政策投資銀行の航空・空港班の前課長。金融マンとして空港や観光など運輸業界を長く担当。訪れた空港200カ所。空港ファン歴20年あまり。尼崎南部再生研究室研究員ということです。

「いま空港がアミューズメントパーク化している。グルメやショッピングに限らず、映画館、美術館、温泉、そして工場見学ができる空港も出てきた。その背景には、海外からの旅行者の増加、LCCの登場、空港コンセッション(民営化)がある。これまで想像もしなかった空港の楽しみ方から空港ビジネスの未来まで、知られざる空港の世界を案内します」ということ。

読みやすかったです。寝る前に読んで、4日くらいかかりました。

バランスがとれていて、全体をとおして、空港・航空関係者への敬意と「空港愛」に、あふれていました。かつては、「騒音公害や自然破壊を発生させる迷惑施設」だった空港が、「地域の大きな資源」に変わってきていることが、わかりました。

また、羽田空港の吉野家の「牛重」、てんやの「海宝天丼」、高松空港の「うどんのだしが出てくる蛇口」、松山空港の「ポンジュースが出てくる蛇口」などは、ぜひ試してみたいと思いました。

欲をいえば、「もっとカラー写真があればなあ」とは思います。