今年度末をもって、日本比較教育学会を、退会することにしました。身辺整理の一環です。
日本比較教育学会に入会したのは、1996年。いまから、25年前です。当時、私はカナダのトロント大学・オンタリオ教育研究所の大学院生で、日本の国立教育研究所の研究協力者をしていました。その縁で、入会しました。
この学会には、多文化教育部会があって、カナダの教育に関心を持つ研究者も、多く集まっていました。
ただ、研究大会に参加したのは、おそらく１回だけ。研究発表の経験はなし。『比較・国際教育情報データベース』には、一生懸命に書きこみをしましたが、問い合わせや新たな研究プロジェクトへの誘いは、ほとんどありませんでした。
大きな学会の組織運営、ニュースや情報のデジタル化などについては、学びました。けれど、ここ数年、紀要の論文を読んだ記憶は、ありません。私自身、海外の教育事情に関する興味が、急速に薄れてきました。
「果たして、10,000円の年会費を払う価値があるのか」と、真剣に考えるようになりました。「大学で教えているあいだは、会員でいよう」と思っていたのですが、いまの私は、フリーランスです。今後、研究職につける可能性も、低いです。
過去の紀要やCDを束ねながら、「この学会には、あまり縁がなかったな」と思っています。