『宝くじが当たったら』

投稿者: | 2021年7月18日

ちょっと前ですが、 安藤祐介の『宝くじが当たったら』(2015年、講談社)を、図書館から借りて、読みました。

私は、もう10年くらい、ジャンボ宝くじを買い続けているのですが、なかなか当たりません。「そろそろ買うのはやめようか」と、考えることもあります。そんな気分のなか、題名に魅かれ、手にとりました。

著者は、1977年、福岡県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、学習塾に入社するも過労で倒れて退職、2社目の酒類業界新聞社では試用期間で解雇通告を受ける。その後は営業職としてITベンチャー3社を渡り歩き、現在公務員。2007年、『被取締役新入社員』でTBS・講談社第1回ドラマ原作大賞を受賞。

小説の内容は、「32歳、わくわく食品経理課勤務、独身。ごく普通のサラリーマン・修一が買った宝くじは、一等2億円の大当たり! 急に現れた親戚、慈善団体に同級生。さらにネットに実名が流出。会社の電話が鳴りやまない! 幸運が招いた大混乱、いったい誰を信じれば? ジャンボなドリーム、宝くじエンタテインメント!」というものです。

3日で、読みました。前半部分は、取材にもとづいているのか、リアリティがあり、引きこまれました。後半は、いまひとつ。全体としては、まあ普通。

思ったのは、「宝くじに当たっても、公表しないほうがいいのかなあ」ということ。(私は、「ジャンボ宝くじに当たったら、ドキュメント・エッセイを書いて、出版しよう」と思っています)。