林真理子の小説、『ビューティーキャンプ』(2016年、幻冬舎)を読みました。ブックオフで見かけて、なんとなく図書館から借りてきていました。暴風雨の夜、一気に読みました。
著者は、1954年、山梨県生まれ。1982年、エッセイ集『ルンルンを買っておうちに帰ろう』でデビュー。1986年、『最終便に間に合えば/京都まで』で直木賞を受賞。1995年、『白蓮れんれん』で柴田錬三郎賞を、1998年『みんなの秘密』で吉川英治文学賞を受賞。
『ルンルンを買っておうちに帰ろう』と『野心のすすめ』は、読んだことがありますが、とくに好きな著者というわけではありません。
ただ、エリカ・アンギャルの『世界一の美女になるダイエット』を読んだことがあり、「ミスコンのファイナリストは、大会前に、歩きかた、スピーチ、運動、食生活などについて、専属のアドバイザーから講習を受ける」と知っていて、興味を持っていました。
「苛酷で熾烈。嫉妬に悶え、男に騙され、女に裏切られ。ここは、美を磨くだけじゃない、人生を変える場所よ。並河由希の転職先はミス・ユニバース日本事務局。ボスは、NYの本部から送り込まれたエルザ・コーエン」。
「ブロンドに10センチヒール、愛車ジャガーで都内を飛び回り、美の伝道師としてメディアでひっぱりだこの美のカリスマだ。彼女の元に選りすぐりの美女12名が集結し、いよいよキャンプ開始。たった一人が選ばれるまで、運命の2週間。小説ミス・ユニバース」ということです。
「ミスコンのアドバイザーの本からの丸写し」、「最後があっけない」といったレビューもあるようですが、私は楽しんで読みました。まあまあです。
ひさしぶりの小説でした。外に出られないなか、時間を忘れて、一気読みするというのは、わりと楽しい経験です。