伊藤和弘の『男こそアンチエイジング』(2015年、日経BP社)を、読みました。アマゾンで見かけて、面白そうだったので、購入しました。毎日、すこしづつ読んで、5か月かかりました。
著者は、フリーライター。1967年生まれ。新潟大学法学部卒業。医療・健康分野、文芸・マンガ関係の記事を中心に執筆。著書に『少年マガジン伝説』(電子書籍)があるということです。
この本は、日経トレンディネット連載の「男こそアンチエイジング」を再編集し、加筆・修正したもの。抗加齢医学の専門家たちによる最新の知見をまとめた読み物で、どれもエビデンス(科学的根拠)があり、それぞれ論文の出典も明記されています。
「本当のアンチエイジングとは『元気で長寿を享受する』ために最新の医学知識をもとに健康な生活習慣をあなた自身が選び実践すること」ということです。
人に訊きづらい、男性の老化に特化した内容は、いくつか学びがありました。「もうすこし髪の毛が少なくなってきたら、ミノキシジル(外用)とか、フィナステリド(内服)を試してみようかなあ」などと考えました。
ただ、それぞれの項目で、論文をひとつずつ紹介されても、完全に信頼できないし、健康保険のきかない治療などを紹介されても、あまり実用的ではありません。また、老化を全般的に扱っているので、記憶に残りづらいというのもあります。
まあまあというところでしょうか。