『シン・ゴジラ』

投稿者: | 2016年11月13日

思いたって、近くのシネマ・コンプレックスで、『シン・ゴジラ』(2016年)を見てきました。SNSのレビューがよく、ずっと気になっていたのですが、ようやく見られました。(東京のシネコンで、MX4Dで見ることも考えたのですが、ちょっと高いのでやめました)。

総監督・脚本は、庵野秀明(『新世紀エヴァンゲリオン』の監督)。東宝製作のゴジラシリーズの第29作であり、『ゴジラ FINAL WARS』以来、約12年ぶりの日本製作のゴジラ映画ということです。

ある日、東京に、ゴジラ(海洋に投棄された放射能性廃棄物に適応進化した、巨大不明生物)が上陸、都市を破壊します。日本は、特別対策本部を開設し、ゴジラ駆除に向けて、さまざまな作戦を実行に移していくというストーリーです。

面白かったです。ほぼノンストップで、ハラハラして見ているうちに、2時間が過ぎました。(感動というのとは、ちがいますが)。

ゴジラは、フルCGということです。(モーションキャプチャーを担当したのは、狂言師の野村萬斎)。映画館の大画面で見て、正解でした。

出演は、長谷川博己、竹野内豊。柄本明、國村隼といったベテランも、いい味を出していました。石原さとみは、ちょっと評価が分かれるかもしれません。また、市川実日子は、印象的でした。

「政治家や官僚は、早口で、普段は使わない専門用語の多い言葉を、流暢にかつ説得力を持って喋る」ということで、台詞の聞きとりづらい俳優もいましたが。

ある映画批評家が、「登場人物というよりは登場人物『群』、人間ドラマではなく人間『群』ドラマがあり、『個』ではなく『塊』で事態を打開する日本人の本質を言い当てている」といったそうですが、そうかもしれないなあと思いました。