『成功している人は、なぜ神社に行くのか?』

投稿者: | 2016年11月5日

八木龍平の『成功している人は、なぜ神社に行くのか』(2016年、サンマーク出版)を、読みました

一昨年に、伊勢神宮、昨年に、出雲大社を参拝して、神社に対する興味が増していて、レビューの多い、この本を買いました。

著者は、京都市生まれ。博士の学位をもつ科学者にして、触覚型の霊能者。富士通研究所シニアリサーチャー、北陸先端科学技術大学院大学・客員准教授を歴任したのち、現在は青山学院大学でインターネットマーケティングの教鞭をとっているということです。

「あの経営者も、あの政治家も、あの武将も知っていた! 日本古来の願いをかなえる、『すごいシステム』」という帯を見て、期待して読みはじめたのですが、期待外れでした。

すくないデータからの強引な論理、浮わついた文章で、「この人は、本当に科学の分野で博士号を取得したのだろうか」と思ってしまいます。

学んだことといえば、参拝のしかた(住所・氏名を伝える。感謝を伝え、願いごとを一言伝える。「はらいたまえ、きよめたまえ」という祝詞を唱える)、おさいせん(500円玉がよい。大きいし、それなりの金額で、「よりしろ」に向いている)くらいです。

読み終わって、「本の帯や宣伝文句に、惑わされてはいけないな」と思いました。