かなり前ですが、なにもする気がなくなり、アマゾン・プライムで、パソコンの画面で、日本の映画、『老後の資金がありません！』（2021年）を見ました。
なんとも、身につまされるようなタイトルで、興味をもっていました。主演の天海祐希が好きだというのも、理由のひとつです。（吉永小百合と共演した、『最高の人生の見つけ方』は、佳作でした）。
原作は、垣谷美雨の40万部を突破した、ベストセラー小説。
「『老後の資金は2000万円必要』とも言われる中、生きていく上で、どんな備えが必要なのか？ そんな社会の最小単位である家庭の切実な課題、もとい現代日本が抱える最大の問題に、普通の主婦が立ち向かう！ 痛快！ お金のコメディ・エンターテインメント、ここに誕生！」ということです。
ストーリーは、「主婦・後藤篤子は、困っていた。家計は妻に任せきりの夫・章の給料と篤子がパートで稼いだお金をやりくりして、フリーターの娘・まゆみと、大学4年生の息子・勇人を育て上げた。節約をモットーに、自分に許した小さな贅沢と言えば、月謝5000円のヨガ教室程度」
「憧れのブランドバッグも我慢して、老後の資金をコツコツと貯めてきた…はずなのに！ 身の丈に合っていたはずの篤子の生活が、突如綻び始めたのだ…」というものです｡
ちょっと軽い演出で、テレビによく出ている俳優が多く、（天海祐希、松重豊、草笛光子、柴田理恵、石井正則、友近、 クリス松村、竜雷太、藤田弓子、毒蝮三太夫、三谷幸喜など）、浮わついたかんじもあるのですが、「コメディ・エンターテインメント」と割り切れば、楽しく見れます。
主演の天海祐希、助演の草笛光子は、存在感がありました。（大女優というかんじです）。ラストは、意外な展開になるのですが、見終わったあとに、すがすがしい気持ちになれる映画でした。
それにしても、老後の資金は、悩ましい問題です。国民年金とか、もっと上げてくれると、ありがたいのですが。