『銀河鉄道の夜』

投稿者: | 2022年8月28日

8月26日、池袋西口公園 グローバルリングシアターで、東京演劇アンサンブルの代表作、『銀河鉄道の夜』を、見てきました。

東京演劇アンサンブルの公演は、『ミラー』(2016年)、『クラチカット』(2019年)、『おじいちゃんの口笛』(2020年)、『宇宙のなかの熊』(2021年)『タージマハルの衛兵』(2021年)、『彼女たちの断片』(2022年)を、見たことがあります。

雨が心配されたのですが、大丈夫でした。入場と同時に、客席へ。前のほうの席がとれました。

原作は、宮沢賢治。脚本は、広渡常敏。音楽は、林光。演出は、小森明子。制作は、太田昭。

「1982年、世界で最初に宮沢賢治の親族より上演許可を得たのが、東京演劇アンサンブルです。なかなか上演許可の出なかった作品でしたが、東京演劇アンサンブルの『グスコーブドリの伝記』の上演を観て、ようやく許諾されたと聞いています」

「それから40年、毎年、ブレヒトの芝居小屋でクリスマス公演を実施してきました。そのほか、日本国内各地で、海外でも上演を続けてきましたが、劇団移転とともに、上演できる機会を失ってしまいました。今回、満を持して、劇団をあげて初めての東京都内での野外公演を行います」ということです。

思えば、私の母親が、はじめて書店で買ってくれた本が、宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』でした。

また、野外劇は、本当にひさしぶり。「カナダのトロントにいた頃は、毎夏、ハイ・パークで、芝生の上に座りながら、無料のシェイクスピア劇を見たなあ。アメリカのニューヨーク、ビル街の公園で、金曜の夜の野外劇を見たこともあったなあ」と回想。

舞台は、歌舞伎のような廻り舞台と花道の構造でした。野外公演とあって、噴水や火を使った演出もありました。

印象的だったのは、仮面をつけたコロス(合唱隊)の存在と、映像をうつす背景の幕の使用です。「宮沢賢治の作品を、VR(仮想現実)を使って表現してみたら、面白いかも」と思ったりしました。

ただ、わかったのは、「私は、幻想的なイメージが、緩やかに描かれる公演よりも、『おじいちゃんの口笛』のように、ストーリーがきちんと描かれる公演のほうが、好きらしい」ということ。

ともあれ、夏の最後に、よい思い出ができました。