『宇宙のなかの熊』

投稿者: | 2021年6月20日

6月17日、池袋駅近くにある、シアターグリーンで、東京演劇アンサンブル・こどもの劇場公演、『宇宙のなかの熊』を見てきました。ひさしぶりの生の舞台鑑賞です。

東京演劇アンサンブルの公演は、『ミラー』(2016年)、『クラチカット』(2019年)、『おじいちゃんの口笛』(2020年)を見たことがあります。

原作は、現代ドイツを代表する劇作家、デーア・ローアー。訳・ドラマトゥルクは、三輪玲子。演出は、公家義徳。マリンバ生演奏は、松本律子。

「5歳以上のこどものための演劇作品」と銘打たれた、デーア・ローアーによるはじめてのこどもの芝居。2020年9月、ドイツで初演。ドイツの権威ある演劇賞である、ミュルハイム賞児童劇部門にノミネートされた作品の日本初演。マリンバの生演奏、映像、ダンス、歌、すべてのコラボレーションで贈る、ホッキョクグマとメンドリの出会いと別れの物語ということです。

開演15分前に劇場にはいって、舞台から3列目の通路側の席がとれました。

ストーリーは、「ホッキョクグマのベニーは、温暖化によって氷塊をなくし、家族もなく、この種族の最後の一匹です。ベニーは、奥さんとなる女の子を探しに旅に出ました。氷が溶けてしまったから、自分でいかだをこしらえて。そしてある日、南の国、ポリネシアの砂浜にたどり着きます」というところから、はじまります。

ホッキョクグマとメンドリのコミカルなやりとりで進んでいくのですが、火災や密猟者におびやかされるキリン、プラスチックの海で暮らすクジラ、ふるさとから逃れてきたヒグマとの出会いなど、環境問題や難民問題も、背景として浮かびあがってきます。

ただ、楽しく見ました。主人公の2人は存在感があったし、映像をとりいれたセットも効果的だったし、マリンバの生演奏もよかったです。「重要なテーマが、たくさん盛り込まれすぎている」、「主人公の段階的成長が、描かれていない」という評価もあるかもしれないとは思いましたが。

アフタートークのあと、夕食まで時間があったので、ひさしぶりに、コメダ珈琲店にはいって、おいしいアイスコーヒーを飲みながら、パンフレットやチラシを読みました。至福の時間でした。こういう時間を大切にしたいものです。