かなり前ですが、川田利明の『開業から3年以内に8割が潰れるラーメン屋を失敗を重ねながら10年も続けてきたプロレスラーが伝える「してはいけない」逆説ビジネス学』(2019年、ワニブックス)を、読みました。
著者は、1963年生まれ。高校ではレスリング部に所属し、国体優勝後の1982年の3月に全日本プロレスに入団。同年の10月、冬木弘道戦でデビューを果たす。1994年、日本武道館大会にて第12代三冠ヘビー級王者となった。現在、選手としてはリングから遠ざかっているが、2010年に、ラーメンと鶏の唐揚げを看板料理として、自身のニックネームにちなんだ『麺ジャラスK』を開店ということです。
私は、新日本プロレスのファンですが、全日本プロレスでは、天龍源一郎と川田利明が好きでした。そして、ラーメンは私の大好物です。以前、「川田選手がラーメン屋をはじめた」と聞いて、世田谷区の成城学園前まで、食べにいったこともあります。ジャンボ唐揚げ、味噌カレー麺、ビールを頼んだと、記憶しています。
ただ感想は、「駅から遠い。店内ルールが多い。価格が高い。着丼までが遅い。特別、美味しいわけではない。常連を優遇する」というかんじでした。それでも、キッチンで調理をしている、スリムになった川田選手を見られたのは、感動でした。
今回は、面倒な書類を片づけて、気分転換をしたくて、図書館から借りてきて、一気に読みました。あまり期待していなかったのですが、面白かったです。
内容は、「さまざなま失敗を重ねながら、今年(2019年)で10年目を迎えた『麺ジャラスK』の店主であり、プロレスラーの川田利明さんが、現役時代に購入したベンツを売り払ってわかった〝俺だけの教訓〟を余すことなく披露。成功のための「してはいけない」逆説ビジネス学を辛口で伝えます」ということです。
書いてあることに、嘘はないと思います。そして、「飲食店経営は、大変だなあ」と思いました。私には、できません。食べる側にいたいと思います。