『演劇と教育』(第678号)

投稿者: | 2015年12月2日

日本演劇教育連盟編集の機関誌、『演劇と教育の第678号(2015年10月号、晩成書房)を、読みました。

特集は、「先生・・・ 忙しすぎません?」。このテーマで、問題提起や聞き取り、アンケートや論考が並んでいます。演劇教育とは直接結びつかない気もしますが、最近、マスコミでも、このようなテーマがとりあげられています。時宜を得た選択だと思います。

2013年にOECDが発表した、「国際教員指導環境調査」の結果では、「教員の1週間の仕事時間は、参加34か国中、日本が最長」だったそうです。

ちょっとうろ覚えですが、朝日新聞のホームページで、「学校の副校長の志願者が減っている。副校長の仕事は、朝の7時から夜の11時まで。授業、事務処理、報告書作成から、給食費の請求、モンスター・ペアレントへの対応まで、仕事が多すぎる」という記事を読みました。

私は、学校の事務処理や課外活動の指導は、できるかぎり、事務員や外部指導員に任せるべきだと思っています。そうしないと、教員は肝心の授業の準備や生徒指導に時間がとれないし、なによりからだを壊してしまうからです。

私の知る範囲では、多くの教員は真面目です。時間ができたら、自分で研修などに参加して、それを授業や生徒指導に生かそうとする人が多いです。そのような教員をそっと後押しするような環境がつくれないかなあと思います。