昨日は、「言語教育研究会(ケネス・グッドマン原書講読会)」の第5回研究会がありました。千葉大学名誉教授の首藤久義先生を囲んで、Kenneth Goodman の『What’s Whole in Whole Language?』を読んでいく研究会です。参加者は5人。
19-20世紀のドイツの小学校における読書教育を研究されている方がいて、前半は、ドイツの国語教育、首藤先生のドイツ滞在の話に、花が咲きました。
また、「首藤先生は、どうしてドイツの国語教育に興味を持たれたのですか」という質問をきっかけに、首藤先生の研究遍歴を聴く機会に恵まれました。
後半は、テキストを読みました。「言語は、世代やグループによって異なる。スラングも、盛衰がある。また、専門用語もあるし、方言もある」
「子どもたちの言語の多様性、方言、隠語、なんてすばらしい。子どもたちの言語を、任意の『適切で』『標準的な』言語に閉じこめることなく、すべての言語の発達を援助することこそ、教師の仕事である」
なるほどと思いました。よく、「正しい日本語」とか「きれいな日本語」という言葉を目にしますが、そういうものはないのかもしれません。
いろいろな学びのある、充実した研究会でした。