「言語教育研究会」 第28回研究会

投稿者: | 2019年12月15日

かなり前ですが、10月26日は、「言語教育研究会(ケネス・グッドマン原書講読会)」の第28回研究会がありました。千葉大学名誉教授の首藤久義先生を囲んで、Kenneth Goodman の『What’s Whole in Whole Language?』を読んでいく研究会です。

参加者は10人。新しい参加者は、千葉市放課後子ども教室連絡協議会、千葉市学校教育審議会委員、轟町小学校学校評議員などをしている方でした。

前半は、自己紹介から。「学童保育で、ポケモン図鑑を、すらすら読む子どもに、びっくりした」とか、「不登校の子どもでも、好きな遊戯王デュエルモンスターズのカードゲームは、すらすら読む」といった体験談が、共有されました。

どういう流れだったかは忘れましたが、「マニュアルを読んで、ラブレターを書いても、生きた言葉にはならないでしょう」という、首藤先生の発言も記憶に残っています。

次に、テキストの28ページを読みました。「学習と言語に対する敬意と理解は、教育に対する敬意と理解に、合致する」ということです。なるほどと思いました。

休憩をはさんで、後半は、参加者の講談の披露、ミニセミナーからはじまりました。「落語は、聴いてもらう前提ができている。多くは、匿名の登場人物のセリフで進める」

「それに対して、講談は、聴いてもらうことから始める。多くは、歴史上の人物など、実在の人物や起こった事件を、心理描写もまじえて、面白おかしく伝える。ト書きも多い。お坊さんの説話が元」ということでした。

それから、すこしテキストを読みました。「ホールランゲージの教員は、自分たちをプロだと思っている。彼らは仕事を進めるうえで、常に知識の科学的根拠を参照する」ということです。

「ホールランゲージにおいては、言語や学習や子どもに対する、敬意や理解や愛情が、共通の理念としてあるようだ。それに科学が加わるのが、興味深い」と、思いました。

その他、感想と質疑の共有では、「職場の仕事をしない主任との関係で、悩んでいる」という発言もあり、先輩の参加者からの助言もありました。

楽しい学びの時間でした。