2025年9月、日本カナダ学会を、正式に退会しました。60歳を迎えての身辺整理の一環です。
日本カナダ学会に加わったのは、1994年。いまから、31年前です。私にとって、はじめての学会でした。ほとんど知りあいのいないなか、研究大会の懇親会に参加して、話す相手も見つけられず、当時の会長先生とカナダ大使館の大使の会話を、横でずっと聞いていたのを思い出します。
翌年には、投稿論文で研究奨励賞(佳作)をいただいて、年次研究大会で発表したりしました。私にとって、はじめての学会発表でした。(発表前に、当時の会長先生から、直接助言をいただきました)。
また、カナダ政府の奨学金をいただけたのも、もしかしたらこの学会との関わりがプラスになったのかもしれません。麗澤大学での非常勤講師の仕事も、この学会のメーリングリストが縁でした。トラベル・グラントをいただいて、フランス・パリでの学会発表に、旅費の助成をいただいたこともあります。
それから、年に3回送られてくる、ニューズレターが充実していて、読むのが楽しみでした。そのファイルは、5冊になります。(私は、2014-19年、『カナダから学ぶ』という、メールマガジンを、まぐまぐから、26回発行したのですが、それもこのニューズレターの影響です)。
複数の異なる分野の研究者が集まる、規模のちいさい学際学会のせいか、とても緩やかで、居心地のいい学会でした。もし私が大学教員とか、フルタイムの研究者になっていたら、いろいろ貢献できたかもしれないなあと思います。
長かったカナダとの関わりも、これが最後となりそうです。ちょっと、感慨深いものがあります。