ウズベキスタンでのアシテジ・アジア会議⑤-話しあい(その2)

投稿者: | 2019年3月3日

また、「観客の子どもたちの発達課題にあわせた舞台芸術の制作は必要だろう」という点では、一致しました。

ただ、「実際には、劇団、教員、保護者の都合にあわせた、対象年齢の指定がおこなわれている」という、意見も共有されました。

「劇団は、1つの公演で、たくさんの観客を集めたいから、どうしても対象年齢を広げる」、「教員も、たとえば初等学校の低学年、高学年と分かれた公演よりも、全校生徒が一度に見られる公演を選びがち」

「道徳的主題をもった作品を好む教員も多い」、「保護者は、自分も楽しめるような、娯楽作やミュージカルを選ぶことが多い」ということでした。

私は、「日本の児童青少年演劇の公演の7割以上は、学校公演。公的な補助はほとんどなく、子どもの数も減少している。そのため、たとえば初等学校では、ある程度の無理を承知で、1-6年生がいっしょに楽しめるレパートリーでのぞむことが多い」と、発言しました。