昨日、カナダのオンタリオ演劇・ダンス教育者協会(Council of Ontario Drama and Dance Educators)の資料、ニューズレターや機関誌を、すべて処分しました。身辺整理の一環です。
オンタリオ演劇・ダンス教育者協会に入会したのは、1991年。いまから、30年前です。当時、私はカナダのトロント大学・オンタリオ教育研究所の大学院生で、演劇教育を研究していました。同級生の紹介で、入会しました。
この協会には、演劇教育に関心を持つオンタリオ州の教員が、多数集まっていて、私にとって、夢のような団体でした。季刊で送られてくる機関紙を、隅々まで読み、年に1回の研究大会では、基調講演を聴いたり、ワークショップに参加したりしました。
協会の運営に携わっていた人たちの多くは、日本から演劇教育を勉強に来た留学生を、歓待してくれました。
ただ、ニューズレターがオンラインになり、機関誌も発行されなくなり、2004年の日本への帰国をもって、私は会員の継続をやめました。機関誌の編集者に、「博士論文を書きあげたら、その一部を投稿しますね」と話していたのですが、実現しませんでした。残念です。
「これから先、カナダにいって、演劇教育の調査研究をすることはないだろうな」と考え、資料の処分を決めました。過去のニューズレターや機関誌を束ねながら、「たくさん、素敵な人たちに会えて、楽しかったな」と思っています。