アシテジ世界大会・未来フェス①-目的

投稿者: | 2021年5月1日
2021年3月20-31日、第20回アシテジ世界大会 / 2020国際子どもと舞台芸術・未来フェスティバルが、東京と長野で開催されました。

アシテジ(国際児童青少年舞台芸術協会)は、「児童青少年演劇の芸術水準の向上のために、個人・専門劇団・演劇団体を結集することにより、児童青少年の豊かな成長を目指す」ことを目的とした、国際組織です。

3年に1回、会議と国際児童青少年舞台芸術フェスを中心とした、世界大会を開催します。世界大会と世界大会のあいだは、1年ごとに、会員の交流と対話、フェスティバルでの観劇を中心とした、芸術家集会を開催します。

第20回の世界大会は、日本での開催でした。アジアでは、韓国に次いで、2番目です。世界大会のテーマは、「未知なるものへ-旅の始まり」。未来フェスのテーマは、「子ども、文化。それが私たちの未来」でした。

実行委員会ではまず、「将来像」や「使命」や「価値」や「目標」について、話しあいました。「将来像(ビジョン)」は、「子どもや若者の文化的な生活や芸術への参加機会に格差がなく、差別や排除のない、「誰一人取り残さない」(SDGs より)社会を実現する」。

「使命(ミッション)」は、「世界中のあらゆる文化的背景を持つ子どもや若者の「文化的な生活に参加する権利」を擁護し、文化芸術活動、レクリエーション、余暇活動の体験機会を創出する」と「子どもや若者が遊びや文化活動、とりわけ舞台芸術の経験を通じて、文化の多様性に触れ、社会の規範や倫理を学ぶとともに、創造性や寛容性を培う」。

そして、「アシテジ世界大会 / 未来フェスのレガシー(継承する遺産)の創出をしよう」ということで、まとまりました。

当初は、2020年5月の開催を予定していたのですが、コロナ・ウイルスの影響で、2021年3月の開催に。また、海外からの代表や劇団は来日することができず、対面式(日本)とオンライン式(世界)のハイブリッドで、開催されることになりました。

私も、アシテジ日本センター事務局長として、また常任実行委員(コングレス部会責任者補佐)として、2年あまり準備にあたってきました。大変な時期もありましたが、大きなトラブルもなく、無事に終わって、安堵しています。

移動をふくめて、12日間は、いろいろありました。それらについて、数回に分けて、報告をします。