日本演劇教育連盟編集の機関誌、『演劇と教育』の第695号(2017年6月号、晩成書房)を、読みました。
特集は、「『困った!どうしよう!』が言える職員室を」。座談会、報告、論考が並んでいました。『演劇と教育』では、珍しいテーマです。
私は、日本のほとんどの小学校、中学校、高校は、ブラックな職場だと思っています。1クラスの児童生徒の数は、欧米に比べて、多いです。そして、授業にくわえて、会議や資料作り。ざらに、課外活動の指導が、期待されます。
とくに、初任の教員は、どうしてもわからないことが多いです。職員室で、悩みを打ち明けたり、助言をもとめたりできなければ、精神的にまいってしまう教員もでてくるでしょう。
まずは、1クラスの児童生徒の数の削減、授業でのボランティアの活用、事務職員の増員、課外活動での外部指導員の採用が、急務だと思います。
ほとんどの教員は、誠実で、文句も言わず、子どもたちのために、全力で当たろうとしています。勤務時間外に授業準備をしたり、自分のお金を使って研修に参加したりしています。そういう人材が生かせる職場であってほしいと思います。