第27回全国高校総合文化祭優秀校東京公演(2日目)

投稿者: | 2016年8月30日

8月28日は、国立劇場で開催された、第27回全国高校総合文化祭優秀校東京公演(2日目)の演劇部門を、見てきました。

半蔵門の国立劇場に着いたのは、午後2時40分頃。入場券を持っていたのですが、20分ほど待たされました。

ちょっとお腹が痛かったので、トイレでゆっくりしていたところ、最初の演劇公演、東京都立駒場高校の『江崎ヒロがいなくなった』が、始まってしまいました。(開幕5分前ベルは、私が入場する前に、すでに鳴っていたようです)。

どの扉からはいればいいのかわからず、10分遅れの入場。結局、1階の撮影席の後ろで、立ち見となりました。(割り当てられたのは、1階の花道横の席)。

この作品は、学校と、猿山のシーンが、交互に描かれるのですが、それを理解するのに時間がかかり、また舞台にでてこない「江崎ヒロ」の存在が、最後までよくわかりませんでした。これは、駒場高校が悪いのではありません。最初から見なかった私が、悪いのです。反省です。

2番目の公演は、埼玉県立芸術総合高校の『解体されゆくアントニン・レーモンド建築 旧体育館の話』でした。大学を舞台にした、既成の脚本を使ったということです。

大道具や録音した音楽は、ほとんどありません。小道具は、いす。哲学的な会話が、バレエのような様式美のなか、交わされていきます。(高校で、バレエやモダンダンスの授業があるようです)。

「このような作品を選ぶ審査委員も、またまた度量が大きい」と思いました。日本の高校演劇、本当に幅が広いです。

最後は、岐阜県立岐阜農林高校の『Is(アイス)』でした。これは、自分たちの高校生活を題材にした、高校生にしか演じられない演劇で、まさに高校演劇の王道をいく舞台でした。最初から最後まで笑いながら、ときおり胸が切なくなりました。私の大好きな劇です。

2日続けて、楽しい午後でした。高校演劇に魅せられてしまう人がいるのも、わかります。来年の夏も、国立劇場にいこうと思います。