テレビで録画しておいた映画、『思い出のマーニー』(2014年)を見ました。スタジオジブリのアニメーションということで、見たかったものです。
原作は、イギリスの作家による児童文学作品。監督は、『借りぐらしのアリエッティ』の米林宏昌。
幼い頃に両親を亡くし、あることがきっかけで心を閉ざしてしまった、12歳の少女の杏奈。彼女が、療養のために訪れた海辺の村で経験する、ひと夏の不思議な出会いを描きます。
海辺の村の誰も住んでいない、湿っ地(しめっち)屋敷。そこで、杏奈の身に次々と起こる不思議な出来事。時を越えた舞踏会。告白の森。崖の上のサイロの夜。
それらのシーンは、きれいで、印象に残ります。また、杏奈がすこしずつ心を開いていくのも、心にしみます。評価は、悪くありません。
ただ、「これは、中学生以上を対象にした映画だ」と思いました。そして、「『となりのトトロ』や『風の谷のナウシカ』のような作品を期待すると、まちがうだろうなあ」とも思いました。