レンタルした映画のDVD、『フリーダム・ライターズ』(2007年、アメリカ)を見ました。
フェイスブックで、2人の友人が話題にしており、興味を持ちました。実話を基にしたノンフィクション作品(ベストセラーにもなった)ということです。
1994年、ロサンゼルス郊外の公立高校に赴任した新人英語教師・エリン・グルーウェルは、荒れ放題のクラスを受け持ちます。生徒は、人種ごとにいがみ合い、授業を受ける気などありません。
エリンは、「毎日、何でもいいから日記を書くように」と、1冊ずつ、ノートを配ります。最初は罵り言葉ばかりしか書いていなかった生徒たちは、次第に「自分の声で語る」ようになります。
国と子どもたちの年齢はちがいますが、日本の「生活綴方」を思い出しました。
人間は、書くことによって、自分をふり返り、自分をとりまく世界への理解を深め、新しい目標を得ることができます。演劇の授業でも、授業のあと、学習者に日誌を書かせることが多いです。
ただ、エリンが、生徒の教科書を買うために、2つのアルバイトをかけもちして、結局、離婚に至る過程を見て、複雑な気持ちになりました。
できれば教員も、プライベートの時間と生活をもち、そこから得たものを授業にも生かしていく。そういうサイクルができればいいなあと思います。