『文藝春秋』(2015年9月号)に載っていた、又吉直樹の小説、『火花』を読みました。
第153回芥川賞受賞作です。現役人気お笑いタレントの手がけた純文学小説として話題を呼び、単行本の発行部数は229万部を突破したとか。
芸人の先輩・後輩の10年の関係を描いたものです。先輩芸人の奇抜な発想には、ちょっとついていけないところもありましたが、楽しみながら読みました。
とくに、10年ぶりに熱海の温泉にいくラストは、ぐっときました。伊集院静の小説、『いねむり先生』(小説家の先輩と後輩の関係を描いたもの)を、思い出しました。
中盤、公園を歩きながら、延々とお笑いを語る部分は、もうすこし短くてもいいのではと思いましたが、全体として、評価は高いです。